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はがきハイク 第4号

第4号は5月になりました。春が抜けてしまいました。それは、まあ、しかたないわな、と。

おそらく日本最少俳句メディア。原価(郵送費込み)60~70円程度と、こちらも日本最低?


「届いてないが、もらってやろうじゃないか」という方、tenki.saibara@gmail.com までご連絡いただければお送りいたします。




by tenki00 | 2011-05-17 00:49 | haiku

もののことわり

…は美しい。


by tenki00 | 2011-05-06 22:30 | pastime

女子とガール

「女子」ブームとかで。

いや、世間の話。


思うに、「女子」は、学校系、アカデミック系、「ガール」は街場系、ファッション系、という違いがあるような気がします。

で、俳句に手を染めた女性のみなさんの場合、「ガール」でなくて「女子」でよろしいのでしょうか。希望として、本意として。

こんなことを、オッサンたる私がお節介にも場違いにも申し上げてしまうのは、松本てふこさんの時評「短詩系ガールズブラボー」を読むと、俳句世間では、いま、「女子」と「ガール」のあいだで揺らいでいる思いが、用語の揺らぎに寄り添うようにして、少なからず存在するように思ったからです。

そんなもん、どっちでもいい、と言われれば、そうなのですが、「女子俳句」と「ガールズ俳句」は、やはり、なんか違う感じもします。

そのどちらでもない「女性俳句」(違う言い方もできますが、叱られそうなのでやめておきます)が多数派として存在することは前提として。

また、「女子」とか「ガール」とか「女性」は、人ではなく句によるものであることも前提として。





by tenki00 | 2011-05-06 11:39 | haiku

偉大な原典

以前にも紹介したこの句。

  風船が廊下の奥に立つてゐた  佐山哲郎

もとの「戦争が廊下の奥に立つてゐた」(渡辺白泉・1939)が強力だから、「もじり」喚起力も大きい。偉大な原典、有為の参照からは、長きにわたって豊かな派生テクスト・変奏が生まれる。

で、ツイッター上で見たのが、

  戦争が廊下の奥に立っていた好きなら好きと言えばいいのに  @Seki_Etsushi

これもなんともいえずいいですねえ。




by tenki00 | 2011-05-05 12:29 | haiku

わーっと思う

魔女のようなアルゲリッチが、魔法のようなバッハを弾きます。



わーっと思うしかありません。かっこいい。




by tenki00 | 2011-05-04 11:59 | pastime

ロイヤルということ

イギリスの階層社会なるものについて経験もなければさしたる知識もない。それでも伝え聞くエピソードやら物の本で知ったことやらで、それはかなり厳しく規定され、社会的拘束力の強いものであることは察しがつく。そこで、先般のロイヤル・ウェディングであります。

それ用の企画としてNHK-BSでは事前の映画を何本か放映していたようで、ヴィクトリア女王を描いた映画は、お気に入りのエミリー・ブラント主演ではなく、ジュディ・デンチ主演らしく、それはちょっと重すぎると敬遠。「クイーン」とかいうエリザベス2世とダイアナ事故死の顛末を描いた映画は、観た。

で、リアルの結婚式の中継を、ちらちらとTVで観る。

王子が嫁を平民から娶るという事態をおおごとのように言っているが、この点、日本は半世紀ほど進んでいる。というか、イギリスが日本よりも半世紀もしぶとく持ち堪えたというべきか。

で、このあいだは、映画「英国王のスピーチ」。もっとロイヤルロイヤルした映画、ブリテンブリテンした映画かと想像していたが、情けないおっちゃんにしか見えないジョージ6世と、困ったとうちゃんにしか思えない言語聴覚士(おまけに植民地オーストラリア出身)の友情物語にフォーカスされていて、とてもよかった。

「困難を乗り越えて、大きなことをやりとげた!」というお決まりの感動に、むりやりもっていくわけでもなく、そのへんの抑制具合も、なかなか好感。

というわけで、英国王室ものを、3連発で観たわけですが、折しも、「詩客 SHIKAKU」に掲載された高山れおな氏による「日めくり詩歌 俳句」の第1番が「天皇」



2句を並べて勝ち負けを判定する趣向は趣向として、このシリーズ、21世紀版・現代俳句のキーワードを企図しているのでしょうか? 2番以降に注目です。

で、今回の天皇2句のことなんですが、天皇へのインティマシー、「天皇」を詠み手個人の発話・発露として親しくとらえることは、ある世代以降、不可能、というか、あんまりしないだろう、たしかに。



百句会だったか、「天皇」という席題が出たとき作ったのが、

  さへずりの真下に笑ふ天皇家

という句。テレビ画面という膜越しにしか作れない感じは、いまもします。つまり間接。対象とこちらのあいだに、テレビでなくとも、なにか、ついたてのようなものが必要となる。これは私に限らず、私に近い世代なら、そうなのだと思う。

天皇は、物語であり、風景。神でもなく、人間宣言以降の「人」でもない。

これはきっと世代の問題なのだろうが、大正14年生まれの八田木枯にも、こんな句がある。

  皇かな手毬ついてはつき外し  

夜の底ひに週刊俳句・第82号 2008年11月16日 より)

これがおよそ1年後には、

  煩悩の手鞠ついてはつき外し  (週刊俳句第141号(2010年1月3日)
  
と変わり、このかたちが句集『鏡騒』に収録されている。

諷刺、それと、「すめら」という存在についての(飄々と透徹してはいるが)自分のなかで解決しきれなさ。これもまた「直接」感は、きっちりある。

世代と無縁ではない感じしますね、やはり。




by tenki00 | 2011-05-04 00:22 | haiku

ふたつの俳句ウェブマガジン創刊

俳句のウェブマガジンが相次いで創刊されました。

詩客 SHIKAKU
http://shikaryozanpaku.sitemix.jp/blog/

spica http://spica819.main.jp/

どちらも Wordpress というブログサービス。これ、デザインがよくて、カッコいい。タブを使えるようで、見た目、ブログというより、いわゆるホームページ風。



「詩客 SHIKAKU」の創刊準備号から創刊号を見ると、ボリュームの凄さが目につきます。

私がまず読んだのは、山田耕司「俳句時評 第1回 「わたくしごと」と「私性」

いわゆる「震災俳句」を取り上げ、個人の「「やむにやまれぬ」思い」と俳句という作品・俳句を作るという行為のあいだの距離のようなものを扱いつつ、後半は、島田牙城『誤植』評、樋口由起子『川柳×薔薇』評へと展開。誠に洗練された時評。

前半部分の要諦のひとつは、(自分なりに言い換えますが)、「善意からやってる句に、ひでえ句だな」とは言いにくく、そうした空気は、結局、俳句を貧しいものにする」というようなことでしょうか。

私個人は、一方で、被災地の外から被災地へと「向けて」発せられるもの(慰藉にせよ励ましにせよ)、作るほう、発するほうは、まあ置いておいて、それに付き合わされるほうは大変だなあ、と、二次災害とまでは言いませんが、そう想像します。

山田氏の時評は、オカネの話から書き起こすことで、アイロニーが、音楽でいえばギターのカッティング(コードストローク)のように全体のビートの寄与しているようにも思いますが、これは誤解・誤読を招くこともあるだるなあ、と。つまり、個人の営為とは区別されるべき社会的な呼びかけも、寄付という実効がもたらされるから、それはそれでいいいんでじゃあないの、という、別の話へと、容易に迷走してしまいそうな感も。

まあ、それはそれとして、この問題は、次のような記事とも関連。

関悦史「被災と俳句」
http://weekly-haiku.blogspot.com/2011/05/29.html

それと、spica掲載の
「瓦礫みな人間のもの犬ふぐり」(高野ムツオ)について4氏が語る記事
http://spica819.main.jp/yomiau/90.html


話を少し戻すと、「じゃあ、被災地で、被災した当人が詠めばいいのか」という問題。私の捉え方は、ここで弱点が出てくるのですが、個人の体験と表現とは別、ということが、やはりあります。

上記spica記事で、高柳氏が「当事者だから必ずしもいい句が読めるってことはね、冷酷な話だけど、それはまた別の話だから。」とおっしゃるとおり。

あわせて、山田氏の次のスタンス。

「やむにやまれぬ」思いとは、まことに人の感情から沸き上がるものであり、あくまで「わたくしごと」に属するもの。
「わたくしごと」が、表現として成立するためには、言語への技術や方法意識などによる「作家の内面の客体化」のような作用も求められるし、第一「わたしはこんなつもりで作りました」という「わたしらしさ」などをうち棄ててくる覚悟が重要である、というのが山田の姿勢。



いろいろと考えなければならにことは多いです。



「詩客」も「spica」も、その更新頻度(デイリーも組み合わせている)、記事量からして、たいへんな作業だろうなあ、と想像。続刊を楽しみにしますが、無理のないところで長く続いてほしいと、外から勝手なことを思うのでした。




by tenki00 | 2011-05-03 07:44 | haiku

多田便利軒

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by tenki00 | 2011-05-02 10:02 | tenki-ku

備忘録:被災と俳句ほか

関悦史 被災と俳句

山田耕司:「わたくしごと」と「私性」




by tenki00 | 2011-05-01 19:45 | haiku