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週俳賞その後(2) 郊外から

週刊俳句賞に言及したいくつかのブログ記事。その2。

山口亜希子俳句日記「週刊俳句賞の感想ほか」
http://yaplog.jp/haikunikki/archive/158

新しく郊外にできた俳句ショッピングモールの期間限定イベント、テナント40ブースの人気ショップ上位3店はこれです!

なるほどー。週俳=郊外店、言い得て妙かも。

ただし、最後の部分「人気ショップ上位3店はこれです!」は、記事を見ればわかるように、違う。人気をどうこう言うイベントではない。そうならないために、特別審査員という、運営側から言えば負荷の大きな要素(互選・読者投票だけならどれだけラクか)を設定した。

さらに言えば、人気やら、点数が何点やら、順位やら、そうした結果が欲しい人は、これに参加しても無意味だろう。結果ではなく、過程のなかの、細部にこそ、最もコクのある、愉しい事柄が宿っていることを、直感している人だけが、あの賞を楽しめる(上位に入った人たちが、「点数じゃない」とコメントしていたのは、社交辞令だけではあるまい)。

まあ、それはそれとして、話を戻そう。山口亜希子さんの記事の最後のほうに、ひとつ、違和感のある比喩があった。

街の中心部にある商店街(総合誌のこと)

えっ? 俳句総合誌が「街の中心部」に立地?

そんな感じはまったくしない。むしろ「田舎の観光地にある保養施設」。

揶揄でもなんでもない。俳句総合誌は、俳句全体、俳句世間全体の、ある種、エスタブリッシュメント、あるいはメインストリームを反映するものだと捉えているが、そこに、「街の中心」とか街場の感じはない。題材がどうというよりも、ノリの問題。民謡、演歌、童謡、フォークソングが鳴っている。これはやはり保養施設。

比喩の意図が山口亜希子さんと私とで違うのかもしれないが、この部分は、とても興味深いざんす。
by tenki00 | 2007-08-12 09:20 | haiku
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