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豆の木 12月の2句競作 より

毎月、全員が、ではないが、2句ずつ競作。鑑賞は本来、豆の木の掲示板でやることなんだけれど、地のブルーで字が見えにくいので、ここに。

狩猟期の子のいつまでも生乾き  大石雄鬼
ひとつめの「の」で軽く切る。「子」はなかなか乾ききったりしませんが、理(ことわり)の成分を脳から抜き去ったかのような言い放ちに風趣。

霜の夜や薬缶をつつむコンロの火  河口夏実
気持ちよく生真面目な描写。「霜」の「火」との対照は好みによるでしょう。私は、ちょっと有体すぎると思いました。

天体であれいもうとも綿虫も  中村安伸
「あれ」のうしろに「!」があっても良さそうな句。ヤクモノは好きではないが、それも許容しそうな高揚感。

空気銃クリオネに手を引かれそう  日高 玲
詩的テンション高い。「そう」が存外ハマっていると思いました。

木枯にファスナーの音ありにけり  矢羽野智津子
このかたちの句は要素が互換可能。すなわち「ファスナーに木枯の音ありにけり」でも、同じことを言うことになります。作者は「木枯」を詠むほうを選んだ。
by tenki00 | 2006-12-27 12:18 | haiku
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