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自己表現

「俳句 自己表現」でググってみた。→結果

ま、こんなオートマチックな作業からわかることは知れているとはいえ、検索結果を眺めていると、わかることもある。

まず、「自己表現」というのがガッコ(いわゆる教育現場っちゅうやつですか)で盛んに標榜されていること。

「自分病」の病巣のひとつはガッコ(義務教育)にあるということは、以前から思っている。スキルをきちんと教えろっつうの。個性とか自己表現とかいう前に。

ま、それはそれとして、俳句において「自己表現」という言い方が疑いもなく、ごく当然のように使われているさまもわかる。

もっとも、これ↓なんかは、疑いをもっているほう。
反(アンチ)個性からはじまる五七五の自己表現! 俳句とは反個性にはじまる自己表現である。仁平勝『俳句をつくろう』の惹句。
「反個性」という語で、自己表現に「但し書き」を付けたもの。このへんはさすがに、「ほとんど考えもなしに」ということはない。かなり注意深く「自己」が扱われている(本も読まずに、言う)。

なんにせよ、「自己表現」は、それを聴いたとたんぷっと吹き出してしまい、「自己表現って、あなた(笑」などと茶化してばかりもいられないかもしれない。

道に石が落ちていて邪魔でしようがない。ひょいとどけようとしたら、見えていたのは一部で、実は岩のように大きな石塊が地面に埋まっていて、ちょっとやそっとでは動きゃあしない。「自己表現」というのは、そんなたぐいのものかもしれない。

ここからはあまり意味のない個人的な随想。

「自己表現」という恥ずかしいことから、遠いところにあるのが俳句のように思えた。だから、これで遊ぶようになった。ところが、俳句が自己表現であるとしたら、「それは話が違う」と、私は文句を言う。

他方、誰かが、俳句を自己表現と呼ぶとしたら、その方に申し上げるだろう。「あなたを表現されても、困るんですけど? 頼みますから、あなた以外のことを表現してくださいません?」

ここで、隣にいたyuki氏に訊いてみた。
「生徒に教えるときのことでいいんだけど、ピアノで何を表現せよ、と言う?」
「音。音楽」

とってもクリア、かつ当然。

「表現」に「自己」なんてくつけるのは、俳句だけかもしれない。
by tenki00 | 2006-10-04 00:40 | haiku
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