むかしむかし「連想ゲーム」という遊びが流行った。といっても、あのNHKでやっていたのとは別種。少々込み入るが、手順を説明するざんす。
1) 人数は最低5人以上。あまり多くなってもいけない。7~8人が最適か。以下、7人のパターンで説明。 2) プレーヤーABCDEFGが集まり、まずAが出題。これは題詠の要領。単語でもいいし、カテゴリーでもいいし、テーマでもいい。例は単純に「海」と出題するとする。 3) BCDEFGの6人はそれぞれ「海」から連想するものを紙片に書き、Aに渡す。 4) Aは6枚の紙片をシャッフルして読み上げる。 5) BCDEFGは、自分以外のプレーヤーが何を連想したかを推理し、答えを順に言う。 6) A(出題者)はこのとき審判になり、それぞれの推理のアタリ・ハズレを記していく(このとき正解か不正解かを参加者に悟られないようにメモする) 7) 当たれば得点、当てられたら失点。 8) 1つの題が終わったら、出題者(審判)はBに移る。出題者(審判)が一巡して、1クール終わり、点数を集計。順位が決まる。 誰がどんな連想をするのか、どんな語を選ぶのか、それを予想するので、まるっきり知らない同士よりも、知っている同士がおもしろい。 推理する側としては、「あいつなら、こんなことを思うだろう、言いそうだ」と推理するが、相手も裏をかいてくるので、裏の裏を読むことも必要。「いかにも」という語が、そうとは限らない。 推理される側としては、ゲームに勝利するためには、意表をつく作戦が有効だ。周囲が自分について抱く「いかにも」なイメージを裏切った連想を紙片に書くということ。 ところが、ゲームが進むうち、たいていのプレーヤーは1つの葛藤を味わう。ゲームの勝敗という点では不利とわかっていながら、「自分の色を出したい」という衝動に駆られるのだ。 いつもいつも、自分のしそうにない連想を紙片に書き、周囲の「意外」ばかりを集めてはいられない。連想の語を書いた紙片を通して、「自分」を確認してもらいたいと思う衝動は、存外に強い。 これって、 ちょっと、俳句と似てる。 紙とペンがあれば遊べるという点もそうだが、ゲームと自己表現という点で。
by tenki00
| 2006-09-27 09:45
| haiku
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