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「私にはつくれない句」?

あめを:チャカチャンリンチャンリンチャンリン。
てんき:おお!久しぶり。5月6日以来。
あめを:チャカチャンリンチャンリンチャンリン。
てんき:出囃子のつもりか。
あめを:しかしなんですねえ、ミョーなことを言う俳人さんがいますねえ。
てんき:あ、漫才なわけ?
あめを:そ。ミョーなことを言う俳人さんがいますねえ。
てんき:ほお、どんな?
あめを:その調子。その調子。例えば!
てんき:はい、例えば?
あめを:句会のとき、自分のとった句を「私にはできない句です」ってなことを言う俳人さん。
てんき:うん、ときどき、いるな。
あめを:誰もつくれと言ってない。
てんき:まあ、そうだ。
あめを:あなたにもつくれそうか?なんて、誰も聞いてない。
てんき:まあ、そうだ。
あめを:つくるれかつくれないか、こっちは知ったこっちゃあない。
てんき:こらこら、そんなことを言うもんじゃない。褒め言葉の一種として使ってるに過ぎないわけだ。
あめを:褒めてることにならんだろ? それにだな、失礼な話だぞ。ほかの句なら、自分にもつくれると言ってるわけだからな。
てんき:まあ、そういうことにもなるかな。「ぢやあどんな句ならつくれる秋の暮」というわけか。
あめを:おっと、五七五。
てんき:簡単にいえば、「自分病」ということでしょ? 他人の句を見てさえ、「自分なら」と考えてしまう。
あめを:なるほど「自分病」ね。
てんき:基本的に、俳人さんには「自分病」の人が多い。
あめを:うん、「自己表現」とか言い出すのは、みんなそう。
てんき:それとね、「こんな句、つくれない」というセリフには、場合によっては、もうひとつ、意味があるんだな。「つくりたくもない」という。
あめを:あはは。そうなの?
てんき:見てるとわかるが、そういうことを言う人は、自分とは違う作風の句を選んだときに、それを言うことが多い。だから、「自分につくれない」となるわけだが、それは「自分はつくらない」とも言ってるわけ。
あめを:ふうむ。なるほど。
てんき:いずれにせよ、選句というのは、自分がどうしたこうしたという話ではない。自分の作句と関連させても、こっちは「はあ、そうですか」だわな。キミの言うとおり、ミョーなことを言ってることになる。
あめを:そうだろう?
てんき:じゃあ、キミは、自分の選んだ句をどんなふうに褒める?
あめを:そんなこと、句によって違う。けど、原則はあるな。
てんき:ふうん、どんな?
あめを:口説くときの気持ちで褒める。
てんき:女性を?
あめを:うん、まあ。口説くうんぬんは遠い昔の話なわけだが、気持ちは、そう。口説くときの原則は、ひたすら褒めることだろう?
てんき:いや、まあ、それは人それぞれ。それはキミのやり方ということだろう。
あめを:なんて綺麗なんだ! なんて話のおもしろいひとなんだ! ひたすらそんな感じで口説かなかった?
てんき:……
あめを:まあ、いいや。句に向かっても、口説いているような気持ちで褒める。もちろん、欠点もあるけど、それもなかなか魅力的だとか。
てんき:句を口説いて、何のトクがある?
あめを:いや、トクになるから褒めるわけじゃないでしょ? 褒めたいから褒める、口説きたいから口説くわけで。
てんき:なるほど。それで句は喜んでくれるわけか?
あめを:残念ながら、それはわからん。句に反応があるわけじゃないからな。
てんき:そら、そうだ。
あめを:でも、精いっぱい誉めていると、その句をもっと好きになってくる。そういう「いいこと」はあるな。キミは、なにかあるのか? 選んだ句について何か言うときの決め事みたいものは?
てんき:ううん、急に言われても思いつかないが、後悔が多いな。
あめを:ふうん。自分の選評に?
てんき:うん。まあ、言い過ぎ、説明過剰の後悔なんだが、「なんとも言えず、いい」という句があるだろう? まあ、ほんとに好きになる句はどれも「なんとも言えず」なんだが、それを説明しようとして、自分が思ってなかったことを言ってしまう。
あめを:むりやり言葉にしようとして、失敗するわけだ。
てんき:そう。だから、選んだ理由を聞かれたら、正直に「なんとも言えず、いい」とだけ言うことにしたい。そうは思ってるんだが、句会の雰囲気もあるし、なんか言わなきゃと思って、言わなきゃいいことを言ってしまう。
あめを:口説き下手だな。
てんき:そこに帰るか?
あめを:好きなのは、そういうことが理由じゃないのに!と思いながら、それを説明しようとして、また失敗して、どんどん深みにはまる。
てんき:まあ、そういうことだ。
あめを:好きに理由はない。それを徹底させることだ。
てんき:うん、実際、理由はないからね。
あめを:脳天に一撃。それに始まりそれに終わる。前後に事情は何もない。俳句も、あ、あ、愛も。
てんき:どもるな、どもるな。恥ずかしいこと言うとき、言いよどむと、もっと恥ずかしくなる。
あめを:それでは、ここで、Kip Hanrahan の COUP DE TETE をどうぞ。
てんき:おい、漫才じゃなかったのか? なにディスクジョッキーやってる?
あめを:はい、脳天に一撃 Coup de Tete。間違ってたら、パリ大学だかソルボンヌだかの出の葉月さんが訂正してくれるだろう。
てんき:人の話、無視か。
あめを:ともかく、このネタ、またやろう。
てんき:どのネタ?
あめを:ミョーなこと言う俳人さんがいますねえシリーズ。また、考えてから来るわ。じゃあ。
てんき:じゃな、暇人。
あめを:暇人はなかろう。極貧! ってやると、また始まっちまうじゃないかよー。
てんき:なつかしいな、このパターンも。
あめを:もういい、ほな、シャイナラー。
てんき:おっ、平和ラッパで来たか。
あめを:うん、初代ね。
てんき:終わらんなあ、これ。
あめを:うん、終わらん。ほんとに帰るわ。
てんき:じゃあ、また!


あめを・てんきの俳句漫才の過去ログはこちら→http://tenki00.exblog.jp/i6
by tenki00 | 2006-08-24 23:05 | ameo & tenki
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