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高架下

吾郎さんのブログがこのところ神戸の高架下の話。なつかしい。
http://blog.goo.ne.jp/gororin_1956/m/200607

若い頃神戸に遊びに行くたび、ただただ歩いた。今は舗装を新しくしたようで、すこし明るい感じになっているが、昔は怪しかった。棲息するおっさんもおばはんも、空気も、置いてある品も、すべて怪しい。電機部品屋とかバッタもん屋とか靴屋とか(なかには今で言うセレクトショップのような輸入靴店もあった)、洋品店とか、指一本触れても「立ち読み、あかんよ!」と怒鳴る古本屋とか。食べ物屋はほとんどなかったように思う。もしあったら、「食べたら死ぬ」という気がする。

うすものの女ぶつかる高架下  てんき(以下同)
星の夜の螺旋のひしめく紙の函
ラヂオから乙女の祈り八月来
電球はなにかの病気八月来
天井を夜汽車が駆ける涅槃かな
金蠅の直線距離にして二キロ
夕凪の道の最後のみづたまり
かはほりもホンコンシャツも夕暮も
神戸市灘区土用の丑のハンダゴテ
港あかるきハンカチの干してあり
by tenki00 | 2006-07-26 23:04 | pastime
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