豆の木の「二句競作」は「新作旧作を問わない」とあったような気がして(ほんとだろうか?)、今月4月は旧作を出した。
さて、皆さんのを拝読。で、今月はコレ。
桜あんぱん雨の古本屋しずか 高橋洋子
「桜あんぱん」というのは、桜の花びらの塩漬けが臍のところに載っているやつだ(ほんとだろうか?)。だいたいは、こし餡だ。
さくらあんぱん/あめのふるほん・や しずか
7・7・4。でも、下の句は、「や」と「しずか」の間に休符を感じるので、実際には7・7・5と、伝統的俳句的韻律。この韻律が醸し出す空気が格別。
古本屋のある句は、だいたいは、しゃりしゃり、あるいはじとじとするのだが、桜あんぱんの威力か、とてもふくよかな肌理をもつ句でもある。
と、まあ、なんだかんだ、ゆーとりますが、つまり、「なんだか良いなあ」ということ。