昼過ぎのラジオで、アメリカの敗戦を知った。まさかメキシコが勝つとは! 前日、練習とりやめてディズニーワールドで遊んでいたのに? メキシコ人は何しでかすかわからんところがあるが、 誤審(同じアンパイア)で、メキシコチームに火がついたみたい。
アメリカが勝つためのルールの上に成り立つはずのWBC(ワールドベースクラシック)で、アメリカが予選リーグ敗退。ただ、選手たちは、勝負がそんなに甘いものではないことを知っていた。ルールも審判も、アメリカ選手たちには迷惑だったにちがいない。アメリカ勝利の前提で物事を進めたのは、選手ではなく、周囲でこのビジネスに携わった人たちだったろうから。
つまりは、アメリカ(人)が「負けることを学ぶ」機会をもてたことが、このイベントの最大の意義かもしれない。
「勝利」しか用意されていない物語から醒めて、勝利も敗北も同じ数だけある現実にようこそ!というわけだ。敗北を知ることで、人は、すこしずつ子どもではなくなり、人になっていく。