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ハイクマシーン

恒信風句会ほかで何度かご一緒させていただいている上田信治さんが若いお仲間と「ハイクマシーン」というサイトを開設された。
http://members2.tsukaeru.net/haikumachine/

トップページ冒頭一発、「俳句に未来はない」との宣言には強く惹かれた。ぴしっと敬礼してくれる蛸の五兄弟にも強く惹かれる。その左側にはさらに強く惹かれるが、それは言うまい。

メンバーの方々のブログも含め、ざっと拝見したが、本腰を入れて俳句を遊ぼうという気概が伝わる(ような気がする)。つねづねレッスルしない俳句は退屈だと言っている。言葉を甘く見ている人にレッスルはない。「ハイクマシーン」には、悦ばしくレッスルする姿勢が見える(ような気がする)。

ぜんぶ「ような気がする」というのは、ハイクマシーンさん(「さん」を付けると、くつろぎますね)側の問題ではなくて、私の自信のなさに相違ない。でもね、「ような気がする」という、曖昧でふわふわした感じは存外大事で、断定できるものはだいたいがタカが知れているということもあるわけ。

ところで、「ハイクマシーン」と聞くと、私は、物凄い手練れを連想する。御本人たちにそんな意図があるのかないのかは存じ上げないが、1時間かそこらで30題くらいの兼題を涼しい顔でこなし、どの句も一定レベル以上、バリエーションも豊か。ハイクマシーンとはそんな感じ(豆の木さんのメンバーを表した「俳句獣」は、それをもっとぎらぎらさせた感じ)。あ、こんなことを言うと、変なプレシャーを与えるようで、感じが悪いかもしれない。御容赦。だが、気概は大事である。「おら!どうだ?」とかまして、あとは融通無碍、それも俳味である。

ぐだぐだ長くなったが、要は、ハイクマシーンさんの前途を祈念させていただくとともに、全俳人、一度は必見のサイトであると、力一杯推奨しておく。
by tenki00 | 2005-12-05 00:59 | haiku
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