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えっとね

タイトルくらい考えろよ、という声もあるのだけれど、そうもいかないときがある。

ブログというのは、その日にあったことについて、その日に考えてその日に書く、というのが理想なのだろうが、そうもいかないのと同じだ。だから、すこし前の句会のことを思い出して、急にここに書き始めたりするのだが、3クール、つまり兼題8題⇒作句⇒投句⇒清記⇒選句⇒選評という手順を3回、午後ひとつを使ってやっつける。あたふたあたふた、というのかというと、そうでもない。選評など、想像以上にじっくりである。終わって、ゴミとかを片づけて、さあ、飲みに行こうかと、小綺麗な飲み屋さんに腰を落ち着ける。「お疲れ様でしたー」と、くつろぐのかと思ったら、おひとりが、短冊を机に置く。

マイ短冊らしい。

ひぇっ、まだやるの? まだ、やるらしい。漢字が四つ書き並べられて、それがお題である。しゃあないなあ、もう、と、全員しゃかしゃか句をつくる。出来上がった句がひとところに集まる。読み上げて終わりかと思ったら、選句だ。ひぇっ、選句もやるの? やるのだ。短冊を回し、気に入った句なら、短冊の裏に名前を書く。

なるほど、この方式なら清記なんて要らない。清記の誤記なんて、起こりようがない。この方式、気に入った。何句選なんて決めない。もう酒が入り、すでに回り始めた私などは、あやうく全部の句に選を入れそうになる。

すべてが俳句につながる。ローマじゃなくって、俳句につながる。っつうか、俳句につなげようとする俳句マニアが存在する。句会が好き、なんて当たり前。それ以上に、私などが想像もつかない方法で、俳句と自分を合体させようとする。

俳句マニア、俳句マシーン。否、以前、私が命名した「俳句獣」という呼称こそがやはりふさわしい。

そして、そのなかでも突出して、俳句獣の名にしおう、「俳句獣の王(はいくじゅうのおう)」を、私はその晩、目にしているのかもしれなかった。

そんなこんな句会の翌日から、私は労働に戻り、文化の日の今日も労働である。だが、これも私なりの「俳句的生活」だ。何年たっても、いや生まれ変わっても「俳句獣」にはなれそうにないが、それもよし。すごく、よし。

家に帰り、チャーハン(今日の晩御飯)を食べながら、夫婦(めおと)の会話。yuki氏は、日常の雑事に追われながらも、王子ホールに向けて練習を続けている。ピアノ獣か? そうじゃないようだ。きょう、弦が切れたという。月曜日に張り替え。それまで別のピアノで練習だ。私は「がんばってね」と(心の中で)告げるのみ。食後は四童珈琲店にでかけ、コーヒーも飲めず、歌仙を付ける。ふと、浮御堂でのネット句会でも、またやるかとか考えながら、明日のシノギのスケジュールを頭の中で確認。昼はこれこれ、それから雑誌「丸」というユニークな雑誌の編集部にでかけ、うまく行けば、その足で有楽町の東京研究会(麦の会でおそらく唯一、句会の途中ですでに酔っぱらう集まり)に顔を出せるなあなどと考える。

そんなこんなの俳句的生活である。だから、この記事は「俳句的生活」としてもいいのだが、そういうわけにもいかない。やっぱり、タイトルなんてつけようがないのだ。
by tenki00 | 2005-11-03 22:48 | haiku
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