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心情・真情の吐露 …続・私という病

朝比古さんがコメント欄でとても有意義な展開をしてくださった。

俳人必読。

読んだ? じゃ、朝比古さんへの返信(Byてんき)

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朝比古さん、どうもです。明晰に展開していただきました。
特にパターン・フレーズ集は、この手の俳句を良しとする人には、泣くほど嬉しい虎の巻です。その手の俳人、はい、メモ、メモ。

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真情と心情のこと、私はいっしょくたで論じましたが、理解しました。
あえて、私の把握と並置すると…

ほんたうは戦争が好き葱坊主  矢島渚男
→(例)戦争は悪しきものなり葱坊主   (朝比古さん)真情/(天気)標語・意見・概念的総括
→(例)戦争に負けて悔しや葱坊主    (朝比古さん)心情/(天気)心情

忘れちゃえ赤紙神風草むす屍  池田澄子
→(例)忘れるな赤紙神風草むす屍    …標語・意見・概念的総括
→(例)忘られぬ赤紙神風草むす屍    …心情

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こうこうこう思う/感じる/した+季語、○○はかくかくしかじか+季語。
このパターンがすべて退屈なわけではもちろんありません。

ほんたうは戦争が好き葱坊主  矢島渚男
忘れちゃえ赤紙神風草むす屍  池田澄子

この2句は、私にはおもしろい。退屈なものとそうでないものの違いは何か。
退屈ではないものには、何があるのかといえば…
■ある種の裏切り
■機知 …あるいは俳句的機知
■自己戯画化 etc
    →知的操作(主知的な側面) …俳句的操作

主知的な俳句は、裏目に出れば、理屈でしか過ぎず、やはり退屈。しかし心情吐露や標語・概念的総括に陥りそうなモチーフを裏切っていくとき、そこに必要なものは「機知」あるいは「俳句的機知」といえます。

すこし事を簡単にしましょう。

心情や意見をそのまんま12字かそこらにして季語くっつけて読まされてもなあ。っつう気持ちになってしまう。
(この手の句が、気の利いた季語の斡旋で高評価を得るケースがある、そのへんの事情は朝比古さんがおっしゃるとおり)。
ところがね、ちょいとひねってくれるとおもしろくもなる。

最後に、誤解を招かないために、ひとつ。俳句は、「知」よりも「情」が載りやすい乗物だと思う。主知的に処理するべきと言っているのではない。「情」を載せて、それを他人に伝えるときに、そこにはなにかしら必要なものがあるはずだということ。簡単にいえば「工夫」かもしれないし、茫洋といえば「俳」なのかもしれない。

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てんき:まあ、今回は、そんなところで。続きはまた。
あめを:そうね。また違う方向でも、たらたらやろう。この話題は、そのまま少し寝かせるのもいいかも。
てんき:四童さんのコメントからの展開もあるかもしれないし。
あめを:そだな。
てんき:展開、フォ~!
あめを:わかった、わかった。

訂正
朝比古さんから訂正がありました。
(誤)ほんたうは戦争が好き葱坊主  矢島渚男
(正)ほんたうは戦争が好き芥子坊主  矢島渚男

by tenki00 | 2005-10-26 23:07 | ameo & tenki
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