人気ブログランキング |

仁義

日々暮らしていくうえでの指針というと大袈裟だが、何を拠り所にするかといえば、「仁義」ということである。つねづねそう肝には銘じているが、どんな意味なんだろう? 辞書で確かめてみる。

(1)儒教で、実践道徳として最も尊ぶ仁と義。
(2)人間が守るべき道徳。
(3)他人に対して礼儀上なすべきつとめ。義理。
(4)〔「辞儀」の転か〕博徒・香具師(やし)などの間で行われる初対面の挨拶(あいさつ)。
(5)博徒仲間などの社会に特有の道徳。

ふむふむ。そうそう。仁義が大事なのだ。

例えば、仕事のうえでも、私は仁義を重んじる。大昔にお世話になった人、このところお世話になっている人の依頼には、なんとしても応えようとする。向こうにしてみれば、単に「業者を使っているだけ」かもしれないが、そんなことはどうでもいい。また、仕事でなくても、「他人は利用するもの」という考え方もあるので、私のようなトロい人間は、こっちが仁義を通しているつもりでも、向こうにとっては、「都合よく利用しているだけ」なのかもしれない。それでも、オーケーである。私は、それでかまわない。仁義を通したい。これは欲望のようなものなのだ。

ところで、きょう、俳句の大先輩から郵便が届いた。yuki氏のリサイタルのお知らせを送ったのだが、「チケットを2枚」とある。恐縮だが、ご厚意が嬉しい。

そして、封筒には、「現代俳句協会」への入会申込書も同封されていた。まえまえから勧誘はいただいていたが、お断り続けている(もう何年も)。書面には、「お気遣いなく。自分の為になると思うなら、入会せよ」との御言葉があった。

為になるとは思わない。この手の団体に興味も関心もない。だが、入会する。入りたくもないが、断じて入会する。

それが仁義である。私にとっての仁義である。

しょうもない仁義だなあ!と言わないでいただきたい。他人様のご厚意に対して、私が考えを曲げるくらいでお返しができるなら、喜んで、考えを曲げる。

っつうわけで、入会申込書に所定事項を書き込んだ。ああ、じゃまくさ。って言ってはいけないのだった。

追記:で、ちょうど、yuki氏が国立に帰ってきて、仕事場にやってきたので、チケットのこと、入会のことを説明した。

「え? ゲーハー? きゃはは」
「違う、違う。禿によく反応するやつだなあ。ゲンハイキョウ。現代俳句協会のこと」
「ふうん。でも、金子兜太でしょ?」
「なんだ。よく知ってるなあ」
「ゲーハー、ゲーハー。さ、ご飯、食べに行こう!」
by tenki00 | 2005-10-21 18:35 | haiku
<< 切片 お願い >>