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いろいろだなあ、俳句

あめを:よお!
てんき:おっ、どうした? 暇人
あめを:暇人はないだろう、小市民。
てんき:ほっとけ。何の用だ?
あめを:ハートウォーミングな語らいでもしようかと思ってな。
てんき:そうかそうか、何でもいいから、適当なとこで帰ってね。何か飲む?
あめを:紅茶で心を温めよう。フォートナム&メイスンのアールグレイ。
てんき:ぜいたくな奴っちゃ。
あめを:俳句の8月15日的状況はどうだった? 掲示板とかに戦争俳句はばかすか出たかね?
てんき:あんまり覗かなかったから、知らない。でも、ひとつ面白い書き込みがあったなあ。リレー俳句というBBSで「もし第二次世界大戦に日本が勝っていたら世界はどうなっていたんでしょうか?」という書き込み。
あめを:あはははは。敗戦日の感慨というわけか。ある意味、煽情的だなあ。どんな反応だった?
てんき:誰も反応しない。あとで覗いたけど、誰も反応してなかったと思う。
あめを:そりゃそうか。ふつう、そっとしとくわな。
てんき:むかし、シノギで、「こうすれば日本は勝てた」といった内容の本を書いた。有名な変人学者の本。途中、気がおかしくなりそうだったが、慣れてくると、おもしろい作業だった。書きながら、「おお!暴論だあ」と自分で面白がった。
あめを:戦争オタクの爺さんは、日本中に実はわんさかいる。軍国少年で過ごし、太平洋戦争には年端が間に合わず、敗戦を子どもとして眺めた世代に多い。
てんき:その本が、いまだに毎年8月になると増刷する。
あめを:8月の「戦争祭り」はむかしより盛り上がりの度合いがすごくなってきた気がするな。ほかは?
てんき:サテンドールが傷痍軍人で盛り上がっていた。
あめを:うん、ボクらの世代で、ある意味いちばん身近な戦争が「傷痍軍人」かもしれない。
てんき:駅前やデパートの前にいたなあ。中学か高校くらいまで、よく見かけてた。
あめを:怪しかったなあ。暗かったなあ。
てんき:目が合ったことがあるが、いやに攻撃的で、傷ついた人じゃなかった。
あめを:ああいう人たち、どこに行ったんだろうね? ほかは?
てんき:ほか? べつに。「なにごともなくて八月十五日」。
あめを:しかし、なんだな、俳句の掲示板もいろいろと面白そう。暇だし、ちょっと覗いてみるか?
てんき:暇じゃないって。
あめを:ラジオ、聴きながらがいいな。
てんき:いろいろうるさい奴っちゃ。
あめを:ええと、ここは?
てんき:他人のブックマーク、勝手に触るな。あ、豆の木?
あめを:峠谷さんと中嶋さんの「自粛論」。様式美だったわけね。自虐はしかし俳人の大事な要素だ。
てんき:豆の木さんの句会に行ったときだったか掲示板だったかで、「一流俳人の条件」という話題になったとき、狂流さんとかから聞いた3条件の話をしたら、ややウケだった。
あめを:ふうん、なに、それ?
てんき:「貧乏」「病弱」「情けない(性格が暗い、すぐいじける)」。
あめを:そこに「ちまちませこい」「自己愛が強い」を加えてもいいな。
てんき:5条件か。
あめを:その5条件を備えた俳句は、なかなか面白い俳句だろう? そんな俳句を恒常的に産み出す俳人は、大俳人と言える。
てんき:なるほど、それだけじゃないと思うけど、一理はあるかもしれない。ボク自身は「すこやかな句」が好きだけどね。
あめを:ないものねだり、だな。
てんき:そんなこたあない。もう一つ、祐天寺大将とかがよく言うのは「酷薄な句」。
あめを:酷薄な人間も、大俳人向きかもしれん。
てんき:話がどんどん逸れるが、ハートウォーミングな語らいにはなってない気がするぞ。
あめを:そうか。そうでもない。あ、紅茶、おかわり! ラジオ、別の局に変えて!
てんき:うるさい奴っちゃ。
あめを:ところで、さっき話してたような句に、お目にかかるか?
てんき:貧乏、病弱、ほかいろいろ、そんな要素が盛り込まれた句? いや、あんまり。
あめを:いろんな人間がいろんな句を作ってるようでいて、実はそうでもない。なにか、こう、えらく狭い幅に収まった方法で、狭い幅におさまる感触の句がやたらいっぱい並んでいるような気になってくるときがある。
てんき:仕掛けの種類というのは案外少ないかもしれない。
あめを:高校生のとき、数学とか、数百題こなせば、受験に出る問題のパターンが全部頭に入る。そういうことがあったろう? 俳句にもそんな感じがある。練習問題を早く飲み込む人間が上達が早い。気の利いた人間は、どう作れば、他人が評価するのか、それを理解する能力が高い。そんなものは、実はたいした能力じゃないんだが。
てんき:そう言うと、俳句がえらく簡単なものに聞こえるが、実際には、ほとんどうまく行かないぞ。
あめを:それもそうだ。例題のパターンがわかっても、作句にはまた別の作用が必要みたいだ。
てんき:それに、作句というのは、そんなに操作的なものじゃない気もする。
あめを:operative じゃないということね。
てんき:つくろうと思ってつくったんじゃない句、できちゃった句、出てきちゃった句のほうが、自分にとっては面白いでしょう?
あめを:それもいえるが、それはキミがまだあまり上手じゃないから味わえる面白さかもしれない。偶然が楽しいという時期がいつまでも続くとは限らない。
てんき:そうだと思う。巧くなった人は、きっと俳句を楽しめないのだろうなあと、ときどき思う。
あめを:しかしまあ、実際には、剣道の達人みたいな俳人はいなくて、巧くなったら巧くなったで、ちょっと悩んだりして、それなりに楽しいんだろうけどね。
てんき:そのへん、込み入った話だ。
あめを:俳句について、ハートウォーミングに語るのも、なかなか面白いなあ。
てんき:心温まらんぞ、ぜんぜん。それに脈絡がまったくない。
あめを:まあ、そう言うな、貧乏人。
てんき:ほっとけ。
あめを:脈絡はいらん。後期麻丘めぐみに「夏八景」という曲があった。阿久悠の詞だったが、サビはこうだ。夏はいろいろです。ほんとに♪
てんき:唄うな。「いろいろです」という元も子もない結論か。
あめを:常に、そう。いろいろです、ほんとに♪
てんき:いいから、唄うな。
あめを:また、俳句を熱く語ろう! じゃあな。
てんき:おう。これ、これ。人気blogランキング クリック、クリックゥ~。
あめを:こればっかり。
by tenki00 | 2005-08-17 01:32 | ameo & tenki
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