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戦争と俳句(2) あしたあたりからわんさか出てくるんだろうねえ

あめを:よお!
てんき:おっ、また来たな。
あめを:話の続きだ。8月15日がやってくる前に聞いておきたいと思ってな。戦争を詠う句が8月になるとうじゃうじゃ出てくるという話から、情緒と戦争の話。そこで、キミのスタンスとして、戦争は、情緒でなく、理性で扱うべきものだという話だった。
てんき:そんな話したっけ? あんまり興味ないけど?
あめを:まあ、そういわずに、話にケリをつけよう。
てんき:よくある退屈な原則論だけど、いいの? それにさあ、情緒で戦争を語って、ロクなことはないということは、みんなわかってるんじゃないの?
あめを:情緒的に「戦争反対」「平和」を訴えても、世の中は動かない。
てんき:そういう意味もあるけど、「平和のため」じゃない戦争というのは存在しないでしょう? 戦争の主たる栄養分のひとつが「平和のため」という熱情だったりする。お題目としての「平和」は、むしろ戦争を推進する。
あめを:民衆が「平和」「平和」と叫べば叫ぶほど、戦争にとっては好環境が整うというわけか。
てんき:そういう面もあるんじゃないの?という程度だけど。
あめを:<私たちの平和>を守るためには<彼ら>を殲滅するしかない。「平和」を望むと、「戦争」が起きる……変な理屈のような気もするが、なんとなく言いたいことはわかる。それなら、戦争反対のデモや集会は意味がない?
てんき:わからない。でも、ひょっとしたら「表明」が大事なのかもしれない。デモの字義通りに。
あめを:「私、戦争反対です。平和が大好きです」という表明。
てんき:それなら私も同じ。戦争なんて、いろいろな意味でヤだ。でも、ヤだから、とりあえず、考えてみることにしている。で、考えてみた結果、情緒で扱う問題じゃないな、と、とりあえず感じた。だから、戦争について、情緒的に語ること、情緒に訴えた表明を、信じたりしない。
あめを:だから、理性や論理で扱うということか。それはできているわけ?
てんき:どうだろう。自分なり、というだけ。というよりも、そういうスタンス。それに、戦争と平和について、一年中、四六時中、思考するわけにはいかない。いろいろすることがあるからね。それに、ハードディスク容量やCPU(演算処理)能力の範囲内でしか考えられないわけだから、大したアウトプットが出てくるわけじゃない。ま、誰も、ボクが戦争と平和について考えた「結果」を求めているわけではないし。
あめを:それだと、戦争を理性で扱うことに、なんの意味がある?
てんき:わからない。意味はないかも。
あめを:俳句に話を戻そうか。戦争、まあ、この時期8月の戦争と言えば、60年前に終わった戦争だ。それからまた広島と長崎に落とされた原爆のことを、俳句はさかんに詠む。それはやはり情緒的なアプローチということになるのかな。
てんき:俳句という短詩は、その成分が理性(論理)よりもやはり情緒でしょう? べたべたに情緒を押し出している句か、抑制のある句かは別にして。
あめを:まあ、そうかな。
てんき:だから単純な話なんだ。私は、戦争や原爆を情緒の分野で扱わない。同時に、情緒で扱ったものを信じない。
あめを:なるほど。しかし一方で、ボクはね、原爆忌とか敗戦忌を使った俳句を、キミのように違和感や抵抗感を感じずに読めたりもする。反戦でも反核でもなく、忌日俳句として読む。つまり、死者への挨拶だ。8月になれば、「あの戦争」で死んだ人たちに挨拶をする。そう考えれば、そんなに嫌気もささない。もちろん巧く出来ている句に限ってだけどね。
てんき:ふうむ、なるほど。
あめを:忌日という季語本来の働きに限って読む。
てんき:そこには反戦も反核もない?
あめを:巧くできている句は、そうだと思うけど?
てんき:それはそうかもしれない。
あめを:キミは、戦争や原爆についての俳句で「いいな」と思った句はない?
てんき:んんん、あるね。過去には。若干数。
あめを:それなら、そう堅く考えることもないでしょう?
てんき:まあ、そうかもしれない。
あめを:明後日は8月15日だ。明日あたりから日本全国で、それからネット上で、終戦・敗戦の句がわんさか出てくるんだろうね。まあ、そのうち、それくらいが死者への素敵な挨拶になっているかわからない。ほとんどは、どうしようもない句だろう。
てんき:それを見物しようというわけか。
あめを:キミは、あした句会に行くんじゃないの?
てんき:うん、麦の会の例会。行くかもしれない。
あめを:いっぱい出てくるんだろうねえ。うふふ。
てんき:どうなんだろうね。ボクはそんなに楽しみじゃないけどなあ。
あめを:まあ、そう言うな。
てんき:最後に、キミの戦争観が聞きたい。
あめを:あ、それはただひとつ。「やるなら、うまくやれ」。それだけ。
てんき:なるほど、戦争は政治だ。ヘタを打つなよ、ということだな。
あめを:今夜はこんなところか。あんまり盛り上がらなかったなあ。
てんき:最初から乗り気じゃなかったからね。
あめを:ま、いいや。この話題は、また!
てんき:まだ、やるか?
あめを:うふふ。おやすみ。
てんき:じゃ、いつもの、これ、これ。クリック、クリックゥ~
あめを:わかった、わかった。
by tenki00 | 2005-08-13 22:43 | ameo & tenki
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