人気ブログランキング |

踏んまえ、その他

なんといってもハイライトはこのシーンだったりするわけですが…。(うしろのオジサンがなにげにアンニュイ)

こんなふうに酒の肴(というより茶菓子か)にしてもらえる『けむり』という本は、幸せですね。
http://spica819.main.jp/yomiau/4036.html

このなかでひとつ、もじり、というのか、私は「踏んまえ」と呼んでいるのですが(カッコつけて言えば、先行テクストの明示的ないし暗示的召還)、いろいろ楽しんでいただければ幸いです。ただ、底は浅くて、それほどは掘り起こせません。そうですねえ、例えば、高山れおな『ウルトラ』、これは一生楽しめるくらい「間テクスト性」に富むと、浅学な私が思っている句集。関心のある方は是非入手を(装幀もカッコいいぜ)。

で、ひとつ、こんなことを、私から言うのは野暮ですが。
佐藤 「野遊びの終りはいつもただの道」も、山口優夢の「野遊びのつづきのやうに結婚す」を下敷きにしてるのかな、とか。
これは、歴史的経緯から言うと、踏まえてないんです。残念ながら。前者の拙句は角川俳句賞に応募(なつかしい!)したときの句。2006年の春、吟行のときに作ったもの。その当時は、優夢君のこと、名前くらいは知ってたかどうか、というくらい昔なので(優夢君と初めて会ったのは2007年秋ですね。ダムに行ったとき。なつかしい)。

でも、複数の句が互いに召還しあうという効果は、意識的にせよ無意識的にせよ楽しいものです。優夢君のこの句だと、拙句「はつなつの土手ぶらぶらと入籍す」も並べていいかもしれない。この句も、角川俳句賞応募のときの句。

ただ、まずもって、最近の句は、きほん、踏まえません。やはりスタンダード、歴史のなかの句が対象。


ところで、『けむり』は編年体をとらず、俳句を始めて1日目(1997年秋)の句も1句入っているし、半年とか1年以内の句もぽろぽろと入ってまいて、それらが、2010年とか2011年春に作った句といっしょくたに並んでいる。1日目とまで言わなくても半年の自分と、2011年の自分では、俳句の作り手・読み手としてだいぶ違います(良い意味でも悪い意味でも)。しかしながら、読む人はそんなことはおわかりなりませんので、ひとかたまりで読む。それできっと違和感はない。そのへん、俳句っておもしろいものだな、と思います。


あ、それと、これ、重要。
天気さん、意外と本気で言ってそうだよね(笑)
ない、ない、ない。言いませんて。



追記〔1〕
その『ウルトラ』の高山れおなさんに、鯨の句を取り上げていただいている。
http://shiika.sakura.ne.jp/daily_poem/2011-10-28-3417.html
これもある種の踏んまえだけに、そこをついていただけるのはうれしい。(≫鯨塚

追記〔2〕
「けむり」贈呈は、いろいろと遺漏があります。「あれ、この人に送ってなかった!」という洩れが多々。申し訳ないことです。

「まだ手許には来ていないが、ふむふむ、どんなんだ? ちょっと見てやろうじゃないか」という方はお申し付けください。


by tenki00 | 2011-11-15 20:00 | haiku
<< 冬にボサノヴァ 聞き比べ Dark End o... >>