たまご

留守ですねたまご生ませてもらいます  草地豊子

女性がたまごを生むというモチーフはめずらしいものではありませんが、この句、言い方に凄みがあります。この凄みがどこから来るのか、ひとつにはやはり「口調」ということがあるようです。語り口とか、そういうもの。たいせつですね。

掲句は『バックストローク』第32号(2010年10月25日)より。この号・p32には同じ作者の次のような句も並んでいます。

賭博中なのか給水塔なのか  草地豊子

豊川悦司の乳首は黒し八月忌  同

材料は濃いのですが、そのわりに声高に感じない。おもしろいです。

一方、号の巻頭に配された「大花火 永遠という恐ろしさ」(草地豊子)の良さは、自分にはわかりませんでした。【永遠=恐ろしい】はえらく常識的です。語り口も平板です。「大花火」のあしらいがどうであれ。




[PR]
by tenki00 | 2010-11-01 16:00 | haiku
<< 痛み 好きなベーシストは? >>