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亀戸から錦糸町へ

三月某日。

亀戸天満宮へ、いわゆる吟行。ただし、散歩をご一緒させていただくだけで、おいとま、句会には参加せず、二次会でまた合流、という、私にとっては至福のゴールデンコース。

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雲を撮ったのですが、うまい絵にならず。

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梅は一部咲きくらい。

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東京スカイツリーをバックにおさめるという、バリバリの観光アングル。

天満宮の屋根といっしょだと、仏舎利塔みたいです。

東京スカイツリーは、見栄えがまったくかわいくない。ひとことでいうと、ダメな塔です。これが出来て、東京タワーがいかにキュートか、再認識できました。

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錦糸町へ向かう途中の運河。

つかのま、会話は「ブラタモリ」ごっこになります。


錦糸町は、すこし見ないあいだに一変していました。大きなビルが建ち、あの、俳味豊かな猥雑な感じは薄れてしまいました。こうして街が壊れていきます。


夜は、鶯谷駅前の「のんべえ」とかいう店に、前途洋々たる若者をひとり伴って合流。「キミがこれから社会に出て、日のあたる道を歩んでいくなか、絶対に出会えない人たちがここに並んでいる。世の中の役に立てず、俳句にうつつを抜かしている、ゴミのような連中だ、私を筆頭に。いまのうちに、よーく見ておきなさい」と伝える。有為の若者は、存外楽しそうに一夜を過ごしておりました。


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by tenki00 | 2012-03-14 20:00 | sampo

高橋睦郎『百枕』

三月某日。図書館で借りた高橋睦郎『百枕』(2010年0月/書肆山田)を読む。

この季節の句から。

  春の山名付くとならば枕山

  暁を覺えぬ枕どれどれぞ  ※どれ:踊り字

  少名彦の枕となれよ草の餅

枕を題材にした句がたくさん。枕についての教養も手短におもしろく。

いや、もう、楽しいことこのうえない1冊でした。


余談ですが、まえまえから書名だけは知っていましたが、本をめくるまで「ひゃくちん」と読んでおりました。「ももまくら」なのです。


詳細な句集紹介はこちら≫高山れおな「枕・眠り・俳句 高橋睦郎『百枕』を読む」

  
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by tenki00 | 2012-03-13 20:00 | haiku

水辺の散歩 中央区から江東区へ

三月某日。

昼ごろ、日比谷での用事が済み、さて、映画を観るか、句会へ行くかを迷いつつ、いいお天気なので、ひとり、散歩することに決定。

銀座へ出て、さらに直進、勝鬨橋を渡り、勝鬨駅前を右折、豊海方面へ。引き返して月島橋を渡り月島方面へ、、さらに直進。相生橋を渡る。

この相生橋、橋ラヴァーとしては、好き度がトップクラスに高い。薄緑(ペパーミントグリーン)のトラス橋の、なんとキュートなことよ。

クルマで渡ったことがあっても、歩いては、ない、という橋も多い。相生橋もそう。やはり歩かないと、橋の良さはわからない。

さて、相生橋を渡ると、江東区! 「江東区」という地名が目に入って、気分が昂揚する。道ばたの地図で散歩コースをしばし練る。清澄通りを直進し、黒船橋を渡る。門前仲町の手前で、大横川沿いの遊歩道へ。ヤマタネの倉庫の裏側という、コクの深い景色を眺めつつ、大島川水門まで出る。

水門から越中島公園を抜け、隅田川沿いに相生橋に戻り、月島に戻り、勝鬨駅の交差点で、妻(日比谷のホテルで謝恩会に出席していた)と合流。

3.5時間くらいの散歩。めちゃくちゃ楽しく、気持ちのよい散歩でござんした。

この日渡った橋:勝鬨橋、新島橋、月島橋、相生橋、黒船橋、越中島橋。


このあたり、近いうちに、また来よう。次はカメラを持って。

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by tenki00 | 2012-03-12 20:00 | sampo

観くらべ 第8番 人として

予約したDVDをTSUTAYAが2本ずつ郵送で送ってくれるサービス。その2本に勝ち負けを付けるという、ヘンテコリンなシリーズの第8弾。

左持

二十日鼠と人間 (ゲイリー・シニーズ監督/1992年)



ニュースの天才 (ビリー・レイ監督/2003年)


「二十日鼠と人間」はスタインベックの同名小説(Of Mice and Men)の映画化。農場で働く季節労働者のコンビ。かたわれの知的障害者を演じるジョン・マルコヴィッチは上手。観客に答えではなく問いを投げて寄越す映画。農村風景が美しい。と、まあ、すべてがちゃんとしている。

「ニュースの天才」は、米国の一流雑誌の若い記者が、功名心から記事を捏造する、その顛末。実話を忠実にたどったっぽく、観ていてリアル。

3.11以降、ジャーナリストが善意か悪意か、意識的には無意識にか、デマを流すという事実をいろいろなかたちで目にした。その流れで、どなたかがこの映画を紹介していた。

この2本、普通に考えれば、佳品としてどこでも通用する左(鼠~)勝となるが、あまりにきちんと正しい作りで、となると、ちょっとひねくれたくなる。

「ニュース~」は手堅く見せて、じゅうぶんに楽しめるが(随所に上手)、「ほぉ~」と感心する箇所はあまりない。よって引き分け。


しかし、なんですな、誠実に心優しく、また高潔に生きている貧しい2人が(フィクションとはいえ)なんともやるせない悲劇的結末を迎え、一方、大学出の、しょうもない野心家がクソみたいなことやらかしても(こちらは実話)、破滅もなく(きっとそこそこ裕福に)暮らしていける、というのは、やりきれませんな。それが世の中、とはいえ、ね。





記事捏造とは少し違うが、3.11以降のデマ(大量)についてのまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133138688231910701


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by tenki00 | 2012-03-11 20:00 | pastime

地震や津波の俳句

明日で1年ですね。長く感じましたよ、この1年。


震災・津波被害の句について、いろいろ言われている。

いろいろ言われてはいるが、私は、単純に、「もし自分が~なら」と考えてみる。

(私は3月11日に《そこ》にいなかったけれど、それは偶然に過ぎない)

もし自分が津波で亡くなっていたら、と想像するのは、わりあいに難しい。苦しみや無念を自分のこととして想像きることができるのかという点で。それに、「もし自分が《彼》だったら」と仮定し、想像できたとしても、いま何かを言うことはできない〔*〕

でも、「もし自分が大事な人を失ったのだとしたら」…その仮定や想像は、すこしできます。

もし自分がそうだとして、あるとき、地震や津波を暢気に詠んだ暢気な俳句を目にしたら。

きっと吐き気がするだろう。


文学的な話でもなく、文芸を語ろうってわけでもない。それに、あくまで、私は、という話。

で、暢気じゃない句はその限りにあらずなのか? また暢気じゃない句とはどんな句なのか? そこは、むずかしいところです。

(でもまあ、ほとんどは暢気ですね、生きている人が書いている以上。
書くのはつねに死なずに生きている人、という暢気さの宿命を背負うわけです、この手のものは)



一方、俳人が地震や津波の句を「詠むべきか詠まざるべきか」「詠むとしたら、いかように?」といった議論もあるにはある。でも関心はない。そうした議論を見ていて、言っている人がいかに慎みや禁欲に留意しようが、ほとんどの言説が自己陶酔的に響いてしまうことに気づいたからだ。これ、自分が表現(爆笑)する人なのだという自意識から来るものだろう。

書き手のとしての矜持は大事かもしれないが、それは傲慢と紙一重。「ふだん何してて、何を突然たいそうに?」ということもあるわけです。

とまれ、口に出す前に、句にする前に、なんらかのことのためのひとりひとりの時間があって、そのうえで、私に届く句がないわけではないでしょう。それが到来するときのために、それを読む用意はしておくつもりです。


〔*〕死んでしまって、いま何も言うことができない人を「代理」して詠んだのが斉藤斎藤の短歌だろう。≫http://weekly-haiku.blogspot.com/2012/02/20123-31130.html

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by tenki00 | 2012-03-10 20:00 | haiku

キース・リチャーズ死亡デマ

大がかりな仕掛けだったようで。≫http://www.tana250.com/?p=5038

せっかくだからストーンズを聴こうかと。


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by tenki00 | 2012-03-09 20:22 | pastime

「J・エドガー」と「ドラゴン・タトゥーの女」

最近(というか、このところ)観た映画2本について。

J・エドガー (クリント・イーストウッド監督/2011年)

FBI長官のジョン・エドガー・フーヴァー)の伝記映画。ポイントは、おじいさんとおじいさんのBL(ボーイズラヴ)。副長官クライド・トルソン演じる、とんでもなく美しい男、アーミー・ハマーと、「美しい男」としての勝負からは降りた感のあるレオナルド・ディカプリオの絡みは、役が老いるほどリアル(特殊メイクやりすぎ?)。

観ていておもしろくないわけでは全然ないものの、「いまひとつ」感は、ひとつには私ども日本人にはフーヴァー長官の神話性が希薄なこと、もうひとつには、つい2~3年前に「グラン・トリノ」「インビクタス/負けざる者たち」という神がかり的名作2連チャンを放ったイーストウッド監督の、「ヒアアフター」を挟んでの新作ということで、期待のハードルがすごく上がってしまっていたこと。

地震・津波のせいで上映期間が短かったこともあって見逃した「ヒアアフター」はDVDで借りることにします。


ドラゴン・タトゥーの女 (デヴィッド・フィンチャー監督/2011年)

おもしろかった。導入の「移民の歌」で、もう気分は高まりまくりでした。でも、「これをここでそんなにじっくり展開するか?」という箇所もあって、ちょっと長い(158分)。

ルーニー・マーラは、フィンチャー監督前作の「ソーシャル・ネットワーク」で主人公の恋人役だった女優なのですね。同じ人とは思えない。すごい。

竜のタトゥーだわ精神病院経験はあるわの、ややこしい感じの、このヒロイン像、かなり魅力的で、しかし、結局、ものすごく「仕事ができる人」ということで、こんなに情報処理能力の高い23歳なら、どの企業も欲しいだろうなあ、と。

ミステリーなのですが、「ダ・イ・ド・ン・デ・ン・ガ・エ・シ~!」という広告の打ち方もしていないし、映画もそうではない(ドヤ顔がない)。映画で「どんでん返し」を売りにすると、だいたい不評を買う。ひねくれた客は多い(ミステリーファンとか特に)、「え? ラスト、予想つくでしょ?」と鼻で嗤われるパターン(「シャッター・アイランド」が典型例)。「展開が見えた」と、鬼の首でも取ったかのように言う人は多いから。

それと余談というか一般的な話だが、このところのアクション映画やミステリー映画を観ていて思うのは、「ハッカー最強」あるいは「何かやるのにハッカー不可欠」ということ。実際にそんなに全能のハッカーなんているのでしょうか?とも思うが、とにかくハッカーなくては、何も事が運ばない。現実世界がそれくらいサイバー化しているのかもしれません。


それでは、あえてオリジナルの「移民の歌」を。


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by tenki00 | 2012-03-08 20:00 | pastime

おまわりさん

ようやく暖かくなってきました。

  自転車を漕ぎ来て春のおまわりさん  雪我狂流

私の妻は、交番などで、若くてかわいらしいおまわりさんを見かけたり、口をきいたりすると、きゃっきゃと陽気になる。

もともとは新郎が警官という披露宴に出て、警官の正装が金モールやら何やらで、その派手さと凛々しさに魅了されてしまったことがきっかけらしい。世に言う「制服フェチ」? いや制服でありさえすればいいというわけでなく、あくまで「お顔」と、本人は言うが、そのへんの機微はわからない。

そういえば、この頃の若いおまわりさんに、いかつい感じはなく、物腰やわらかで、昔でいえば優男、今でいえばイケメンの子も多いようだ。こんなんで大丈夫かとも思うが、きちんと鍛えられているのだろう。というか、それ、期待したい。

掲句は、雪我狂流さんの最新句集『春のパンまつり』(私家版・2012年3月)。てのひらサイズの薄さ、ホッチキス留めの私家版狂流句集は、もう何冊目だろう?


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by tenki00 | 2012-03-07 20:00 | haiku-manyuuki

観くらべ 第7番 いくたりかをのこの寄れば

予約したDVDをTSUTAYAが2本ずつ郵送で送ってくれるサービス。その2本に勝ち負けを付けるという、きわめて微妙なシリーズの第7弾。今回は、男が何人か集まれば、という2本。


サンダーボルト (マイケル・チミノ監督/1974年)

右 勝
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い (トッド・フィリップス監督/2009年)


「サンダーボルト」を予約したのは、ジェフ・ブリッジズつながりか、クリント・イーストウッドつながりか。今となっては忘れた。

プロの泥棒(クリント・イーストウッド)に、アマチュアの悪党あんちゃん(ジェフ・ブリッジズ。若い!)が弟分のようにつきまとい、そこに敵対していた昔の仲間も加わり、金庫破りに、という筋。「この人、死んで終わるんだろうな」という登場人物が予想したとおり死んでいく。ほろ苦く、感傷的な悪漢映画。

「ハングオーバー!」は、結婚直前の儀式・独身パーティーにラスベガスに出かけた男友だち4人が、酒とイケナイ薬で前後不覚、前夜の乱痴気騒ぎを誰も何も覚えていない、という、ちょっと面白い(ニッチ的?)設定。これ、アメリカ的祝祭(ハレ)とも言える。何がいいって、一瞬一瞬のバカさ、切なさ(=刹那さ)が、なんか知らんが、胸に届く。

この監督は、「スタスキー&ハッチ」(ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソン)の監督なんですね。


前者、違法行為・犯罪者。この刹那感は、70年代以降のアメリカ映画でお馴染み。後者、シトウト衆がハメをはずして、事態はムチャクチャになる。親近感のある刹那感。いま見ると、後者のほうが、より楽しめるかな、と。


  いくたりかをのこの寄れば春の歌  tenki


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by tenki00 | 2012-03-05 20:00 | pastime

はがきハイク第5号+

おそらく日本最小・最軽量の俳誌、「はがきハイク」(略して「はハ」)第5号、各所にお送りしました。

ツイッターやメールその他、ごていねいに「届いたよ」メンションをいただいております。誠にありがとうございます。

私からは、既刊の「はハ」や拙句集「けむり」になんらかのレス等いただいた方にざっとお送りしましたが(亞子さんは亞子さんで送っていらっしゃいます)、洩れがあると思います。「届いてないが、もらってやろうじゃないか」という方、tenki.saibara@gmail.com までご連絡いただければお送りいたします。


それとですね、本日は、相方の亞子さんのお誕生日なのです(告知するのが相方としての仁義ってもんです)。



おめでとうございます!


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by tenki00 | 2012-03-02 10:00 | etc