<   2006年 01月 ( 35 )   > この月の画像一覧

「青年」の俳句

ハイクマシーンのあやかさんとユースケさんがそれぞれのブログに、『現代俳句』2006年2月号掲載の記事を転載していらっしゃる。現代俳句協会青年部勉強会というものに出席したときのことを書いたものだという。

あやかさんの記事↓
http://newmicrowaveoven.blog45.fc2.com/blog-entry-15.html
ユースケさんの記事↓
http://forhaiku.exblog.jp/543818/

『現代俳句』という文字には見覚えがあった。そんな郵便物が届いていたような気がして、探してみると、あったので封を切り、ページをめくった。へえ。たじまさんが司会進行でしたか? ご苦労様でございました。橋本直氏と中村安伸氏の報告・まとめ記事もあるので、この冊子をお持ちの方は、これらを併せて読むと、勉強会の模様のざっとしたところはわかる。

まず、あやかさんの記事を拝読(ページ順)。10代から20代の青年俳人の出自として、①親が俳人、②大学の俳句会、③俳句甲子園の3つのカテゴリーが挙げられている。俳壇社会学に疎い私などは、ふうんという感じで興味深い。特に③。「俳句甲子園」というイベントのことは聞いたことはあるが、出自の1カテゴリーになるほどの若手俳人排出元になっていることにすこし驚いた。でも、そういえば、あやかさんもユースケさんも、この③?(まちがってたらごめん)。

次に、ユースケさんの記事を拝読。まずはお約束のツッコミ。この記事の「雑感」というタイトル!(笑。前にも、ユースケさんの「じじむささ」のことを申し上げたが、「雑感」って、あなた(笑。私としては、もう、「じじむささ」はユースケさんの立派な持ち味として認定することにした。さて、記事は、ご覧のように、「句集と市場」にまずは焦点が当てられている(この件は、ちょっと込み入るし、また1年ほど前に、たじまさんや雄鬼さんとブログを通して盛んにやりとりしたこともあって私なりの把握があるので、また別の機会に書くことにする)。

『現代俳句』誌上、ページにして5ページ。たったこれだけの分量でも、いろいろと興味深いことがある。それを書き連ねてもしかたないので、私なりのトピックを。

お二人に共通するのは、現状を甘受していないこと。まあ、簡単に言ってしまえば、同世代に向けて「こんなんじゃダメでしょ? もっとがんばろう!」ということ。そのための方策にはいろいろあるにしても、かなり腰の入ったスタンスだ。そして、旧体制(と呼んでいいんだろうな、きっと)への不服従、自立独立も共通している。

あやかさんは書く。
ママから自立せよ、主宰に異を唱えよ、学生俳句大賞の栄光を捨てよ、そして俳句を作ろう。そこが若手俳人としてのゼロ地点じゃないだろうか。

まあ、そのとおりだろう。学生俳句大賞(こんな賞があるんですね)を栄光(!)と捉えるような、おこちゃま状態では困りものだ(オトナや年寄りにもいそうだけど。ナントカ賞以後、とたんに胸を張ったり)。

そしてユースケさんの記事の締めには「反抗」という言葉がちりばめられている。

両方とも、戦術として「煽り」の成分を濃くしたのだろうが、ともかく威勢がいい。年長の俳人、俳句愛好者がどう受け止めるかは知らないが、私は、それとは別に、まず、お二人の把握する俳句の現状、お二人を取り囲む俳句の現状に、旧体制への服従・依存の傾向がきわめて強いことを思い、興味深かった。これはこの年代に特有の傾向なのか? 

いろいろよくわからないところがあるが、きっと若い人たちに、主宰や結社体制、もっと言えば俳壇体制に「すり寄る」ような態度が目立つということなのだろう。

「反抗」や「主宰に異を唱える」ということ。それが方法として有効と思うなら、(それらが実際に有効かどうかはさておき)どんどんやったらいいと思う。

ただ、その反抗や異論は、あやかさんやユースケさんが思うほど強い反発に会わないような気もする。なぜなら、俳壇は高齢化している。「若いというだけで、ちやほやされる」のだ。場がどこであれ、反抗や異論を喜んで受け止める可能性が高い。「若いから、それくらいでなくっちゃ」というわけだ。

だが、それこそが、若いモンにとってきわめて居心地の悪い状態なのだと想像する。若い人について、むしろ、そのことのほうを心配する。「若いというだけでちやほやされる」この事実と、若い人は戦っていかねばならないのだ。これは、ある意味、「若いというだけの理由で認めてもらえない」状態よりも、戦う相手として手強い。

私は若い人に(根拠のない)シンパシーを持っているので、お節介ながら、若い俳人・俳句愛好者に、この場から、次のことを告げておきたい。

「さすが若いだけあって」「感性が若い/新鮮/私たちには真似のできない云々」「若いから将来が楽しみ」……こうした年齢条件付きの賛辞や期待を口にする爺さん婆さんおっさんおばはんを絶対に信じてはいけない。

若い人は、「青年の俳句」が作りたいわけじゃないでしょ? 「俳句」が作りたいのだ。私は、「若い俳句」を読みたいわけではない。「俳句」が読みたいのだ。

それから「若い人が俳句を変えていってほしい、未来を担ってほしい」なんて口にする年寄りも、そう。

俳句を変えたいなら自分でやれよ、自分で担えよ、60歳だろうが90歳だろうが、という話なのだ。
[PR]
by tenki00 | 2006-01-31 21:30 | haiku

世の中の動きに、なんとなくついてゆくために

これからときどき覗くことに決めたニュースサイト↓
http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/index.html

中込投手(阪神タイガース⇒台湾)が引退。今後は沖縄で野球チームを運営するそうだ。
http://www.sanspo.com/baseball/top/tig200601/tig2006013006.html
中込は、タイガース時代、特に思い入れの強かった投手。何が良いって、そのオッサン臭い風貌が良い。よっこらしょと米俵でも担ぐように投げる、重そうな球も、魅力に感じた。球団運営は、その風貌には「そうとう似合わない!」と思った。今後注目はしないが、中込の前途に幸あることを力一杯祈念したい。

ふうん。俳人九条の会? ユースケさんがえらくお怒りである。読みながら、にこにこしてしまった。
ただ、この記事、エントリー後すこし経って自主的に削除されるという気配もしないではない。なので、しっかり保存しておいた。にこにこ。
ちなみにこの会、去年3月頃にできたらしいから、もうだいぶ経つ。
http://www.kyodo-center.jp/news/no20/no20.html

それと、ついでに言っておくと、四童珈琲店の歌仙。私が「エッチ」呼ばわりされたまま、書き込みが途絶えているのは、なんだか恥ずかしい。人間としてエッチであることは間違いないのだが、捌きの四童さんは、この歌仙、とっとと迅速に巻き上げたいのだろうと、お気持ちを察する。連衆、また新規参入、とっとと、ばこばこ句を付けたほうがいいんじゃなかろうか。捌きの願い・希望を読み取ることは、連句で遊ぶときの基本のひとつだと思うんだけど。どお?
※四童珈琲店は、このページの右にある〔tenki-ameo立ち寄り所〕の当該文字をクリック。
[PR]
by tenki00 | 2006-01-30 20:02 | pastime

凍蝶から揚羽へ 鴇田智哉(1)

  凍蝶の模様が水の面になりぬ   鴇田智哉

  水面から剥がれてゆきし揚羽かな   鴇田智哉


篠さんに借してもらった鴇田智哉『こゑふたつ』、おもろくっておもしろくって、にこにこしながらページをめくった。

掲句、上はp13、下はp129。ページの離れたところに収められている。見立ても、こんな感じに上等だと、微妙な興趣がある。下の句は、見立てから微妙に「剥がれて」いる感じも漂う。

この人の大きな魅力は、ちょっと独特の、誰もいない場所から、俳句を、またモノを見ているように思えるような句だ。その意味で、この2句は、比較的、ほかの俳人と地平のつながったところにある句と思う。もっと、この人独特の句があると思う。また気が向いたら取り上げることにする。
[PR]
by tenki00 | 2006-01-30 09:01 | haiku-manyuuki

鮟鱇1.5kg

2.0kgをたいらげることはかなわなかったが、1.5kgは健闘したほうだと思う。

お初の御参加もいただきました。句も句評も楽しかったです。

怪我人もなく、浮御堂くにたち句会は今回も無事終了。お疲れ様でございました。
[PR]
by tenki00 | 2006-01-30 00:22 | haiku

お誕生日、おめでとうございまするー!

d0022722_11620100.jpgto sonoo-san
[PR]
by tenki00 | 2006-01-29 01:17 | pastime

お誕生日おめでとう!

d0022722_20563523.jpgto gororin
to yuki
[PR]
by tenki00 | 2006-01-28 20:57 | pastime

年寄りこそがクリエイティヴである

当たり前のことなのだけれど、言葉は創造できない。言葉で何かを言おうとすれば、既存の言葉を組み合わせるしかない。言ってみれば、すべてが引用である。俳句ももちろんそう。引用を編集することで俳句が成り立つ。そこで、創造性(クリエイティヴィティ)ということである。

言葉を創り出すことはできないが、創造的な表現というのはある。俳句に例をとる。そういう句を見れば、びっくりしたり、気持ちよくなったりもするわけだ。逆に、創造的でない句には、まあ、そういう反応は起こらない。俳句をつくる人(引用を編集する人)の多くは、創造的な句を作り出したいと願うだろう。そこで、創造性(クリエイティヴィティ)が何から、どこから生まれるのかということである。

「引用の編集」がクリエイティヴィティをもつために、肝心なことが2つある。引用の参照が豊かであること。もうひとつは編集能力。

参照(引用先)が豊かであるという場合、ひとつ断っておかねばならないのは、参照は、既存句という狭い範囲ではないということだ。俳句をたくさん知っていることは、豊かさの一部ではあるが、一部に過ぎない。参照先は、広範にわたる「言葉」である。本をたくさん読んでいるということでもない。言葉を経験してきた、その積み重ねである。本を1万冊読んできた人が、本を1冊も読まず、近所の人とおしゃべりばかりしてきた人よりも、言語経験が豊かであるとは必ずしも言い切れない。

ただ、ほぼ言えることはある。引用先の豊かさという点で、一般に、若い人よりも年寄りのほうが豊かであるということだ。言葉のなかでたかだか二、三十年暮らしてきた人間と、その3倍も4倍も暮らしてきた人とでは、参照の豊かさが違う。

つまり、俳句のクリエイティヴィティにおいては、年寄りのほうが有利なのだ。客観的な事実として。

年寄り、そして、これから年寄りになっていく人(私も含まれるかな?)には、これは朗報となる。表現にクリエイティヴィティが生まれる条件は、年をとればとるほど整備されていくのだから。

一方、若い人は、どうだろう? まあ、彼らは「将来が楽しみ」と思えばいい。「今は適当にがんばれば?」という感じだろうか。

もう一度、まとめておく。引用の編集であるところの俳句においては、老齢となればなるほど、クリエイティヴィティの可能性が高まる。

…と言っておいて、ひとつ忘れていた。クリエイティヴィティのもうひとつの大きな条件、編集能力のことだ。ううん、これは個人差が大きい。当たり前だけど、人ぞれぞれ。だから、年齢には依らない。だから、横においておこう。あるいは、またの機会に考えてみることにしよう。

三度目くらいの繰り返しになるが、年寄りよ、特に百歳にも近づこうというお年寄り俳人よ、未来は明るい!
[PR]
by tenki00 | 2006-01-28 01:37 | haiku

2006年1月の浮御堂くにたち句会は、こんな感じかと 

2006年1月29日(日)1:30(いつもより30分早い)にJR国立駅南口に集合して、どこかで句会(知り合いの喫茶店が使えたらそこで)。句会後に何を食べるかは未定。

題詠・適当に(1題で5句という新趣向も検討中。全部で10句とかそれ以上というのは、いつもどおりの感じ)

参加される方は、御常連・御新規にかかわらず、てんきまでメールをいただきとうございます。大まかな人数は知っておきたいので。メールアドレスは、母屋の浮御堂のトップページやら、そのへんの掲示板にあります。

はじめての方もご興味のある方は、ご遠慮なく。句会のみの参加ももちろんOKです。飲食のみ参加という方も、たまにいらっしゃいます。まあ、それもOK。
悪魔のように句をつくり、天使のように句を読んで、悪魔のように飲みかつ喰う。この条件を満たす方なら、どなたでも。

※少しのあいだ、トップの位置にします。最新記事はひとつ下↓
[PR]
by tenki00 | 2006-01-27 23:31 | haiku

鮟鱇~! 速報~!

いまごろは関越を走っているかなあ。

「いいのがあがりましたー!」という電話が寺泊から入りました。

でもね、句会の参加者、あんまりいないみたい。食べきれないくらいくるんだけど、残念。
[PR]
by tenki00 | 2006-01-27 22:34 | haiku

さがしもの

さがしているCDがあります。ここにそれを掲げておけば見つかるかもしれないと期待して……。こういう使い道もあるな、ブログは。

1) Bobby Scott; From Eden to Canaan
ジャズ畑で作曲家としてのほうが有名らしい。ピアノを弾いたCDは今でも何枚か買えるが、退屈。歌唱がすごくいい人。CBSから出たアルバム。CD化されたことはあるらしいが、今は手に入らないみたい。「枯葉」など名唱・名演。このCDとは別に、Til There Was という曲の入った歌唱アルバムも探しています。

2) Pearl Harbor
パンク後期の安物ロックンロールバンドっぽいPearl Harbor & the Explosions のアルバムは中古屋でも目が腐るほど見たし、CDも手に入る。探しているのは、その女性ボーカルのソロアルバム。白バックに、このパール・ハーバー嬢(フィリピン人と白人のハーフ)がツイストを踊っているっぽいジャケット(モノトーン)だった。タイトルは忘れた。ただの Pearl Harbor だったような。

なお、1)はかなり俳味あります。2)は、ないな。

CD化というのはすごく進んでいて、昔のアルバムのCD化を探し続けていると、ずっと見つからなかったものがようやく見つかったりする。Martin MullHurricane Smith はあきらめてかけていて見つかった。上記2アイテムは、たまに買い物サイトで検索をかけたりしているが、いまだ見つからない。

どなかたか消息をご存じの方、ご一報を。
[PR]
by tenki00 | 2006-01-27 00:45 | pastime