好き句57 近藤十四郎

夕立や腹筋いちにいさんしいご   近藤十四郎

「月天」八號2004-2005 でまず注目したのは近藤十四郎「ワニとにわとり」20句である。なんか楽しい。明度がある。

ところで、俳句全般、私は解釈をしない、鑑賞もしない。ぱくりと飲み込むのみ。

ぐだぐだと言う気がないということもあるが、それより以前に、言えない。俳句について何かを言う語彙を持たない。もちろん、句会でよく耳にする語彙は、貧弱ながら持っているが、そんなことを書いてもしかたがないだろう。

もうひとつ言えば、俳句は、書いてあること以外を読んではいけないと考える。徹底して禁欲主義である。だから、解釈はあり得ない。17音かそこら、書いてあるとおり。それ以外には何もない。一方、鑑賞ということが味わうということなら、それは、言葉がすることではなくて、私のからだや頭や心がすること。言葉になどする必要がない。

だから、この「好き句」という記事も、ただ好きと書くだけである。褒めべたと言えよう。でも、しかたない。ほかに、こんなのも好き。

貧乏が葱を見ている日曜日   近藤十四郎(以下も)
ベンガル湾余波机上の流木
西高東低今朝の目玉焼よ
マネキンの股間はつるりクリスマス

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by tenki00 | 2005-06-05 01:38 | haiku-manyuuki
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