俳句漫遊記149 神聖と卑俗

朝曇妊婦は家のまんなかに  小野裕三

なぜと言われると困るが、妊婦は、隅ではなく「まんなか」にいるような気がする。

むかし、妊婦ではなく、蝿取紙で、こういう句をつくったことを思い出したが、こんなことを書くのは不謹慎かもしれない。でも、不謹慎を呼び寄せる吸引力があるのだ、妊婦には。

神聖と卑俗、その隣り合わせの併存。

『豆の木第12号』(2008年4月)より。
[PR]
by tenki00 | 2008-05-31 11:15 | haiku-manyuuki
<< 俳句漫遊記150 書く 俳句漫遊記148 だいじなこと >>