俳句漫遊記117 踏む

水母踏むその冷たさのまま帰る   中原徳子


中原徳子さんの第一句集『不孤』(角川書店2007/11)が出た。

いわゆるネット句会、私が知っているものだけでも相当数あるが、そのなかで最も面白く最も刺激的と思うのが恒信風句会。その世話人が不孤さん(中原徳子さん)と四童さんだった。ある時期、私もたいへんお世話になったが、このところはなかなか参加できず不義理をしている。

ページをめくる。

句を読むのと、句集を読むのと、やっぱりぜんぜん違う。私は、例えば句会などで他人様の句を読むよりも、句集を読むほうが、だんぜん好き。

ああ、いいな、いいなあ、と気持ちよく、ページをめくる。


気ままに何句か。

白菜を包む新聞女優の死
月の暈死にゆく者の高いびき
栗御飯不惑わくわくしてゐたり
仙人掌のやうに乾いて夜を待つ
冬の鵙議事堂つくづく変な形
国語教師いびつなどんぐりを愛す
太箸やずつと不幸者でゐよう


すてきな句集を、ありがとー!
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by tenki00 | 2007-12-03 17:45 | haiku-manyuuki
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