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ビール問題

さっき鹿児島料理屋で薩摩揚げをアテに飲んだ黒ビールは旨かったが、それはそれとして、「ビールは季語か?」という問い


コンテクストなのです。問題は。

有名な例示。

   「走る」は動詞である。

このとき「走る」の品詞は? 答えは、名詞。

「走る」を辞書で引けば、「動詞」としか書いていない。ある語が季語かどうか、歳時記その他は「参考」「参照」に過ぎない。歳時記にコンテクストを読む機能はない。自分で読みなさい。

「だって歳時記に載ってるもん」「だって歳時記に載ってないもん」「××さんが、そう言ったもん」

子どもじゃないんだから。


コンテクストなしに、語の働きをうんぬんしても無意味。

まず、「それが俳句である」というコンテクスト。

例えば「ビールは麦芽由来の酵素(アミラーゼ)により、穀物に含まれるデンプンを加水分解して糖化し、酵母により発酵させて作るアルコール飲料の一種」との一文における「ビール」は季語でありようがない。

次に、句に固有のコンテクスト(季語かどうかは句による、という当然の事実)。

なお、歳時記に立項されたあらゆる語についても同様。

以上。
by tenki00 | 2007-10-07 02:57 | haiku
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