俳句漫遊記102 村田篠

卵売る人に秋風吹きにけり  篠

「魚座」終刊後、鳥居三朗を主宰に「雲」が始まった。07年1月号が創刊号。主宰か、注目の鴇田智哉から一句引くのが順当かもしれないが、掲句がいい(鴇田智哉の7句からは「「決定的にいい」という句が見つからなかった)。知り合いだから、というのも、ちょっとある。

さて掲句。なんと気持ちのいい風だろう。卵を売るその人(誰?これ?)にだけ吹いているような風。うらやましい。秋風にまつわる俳句的なしがらみ・垢・澱が、「卵売る人」という不思議な存在によって、みごとに洗い流された。
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by tenki00 | 2007-01-16 23:17 | haiku-manyuuki
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