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俳句漫遊記97 穴井太

吉良常と名づけし鶏は孤独らし  穴井太

吉良常は「人生劇場」か。知らなんだ。口吻のおもしろさをまず愉しむ。底割れのない虚構を次に愉しむ。いい空気。

掲句は『鶏と鳩と夕焼と』1963(第一句集)所収。

他に。
くりからもんもん冬の金魚は逆立ちに
霧にまぎれ重工業の突き出す胃
瓦せんべい風をまくらにねむる町
高原驟雨真鯉のような青僧侶
しぐるるや胡桃に甲斐の国の音
by tenki00 | 2006-11-22 23:53 | haiku-manyuuki
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