季語と「ルール」ということに関する2つの記事に「あさっての方角」から、絡む、というより、掠ってみようと思う。
■信治さんの「季語と複雑」という記事↓ http://uedas.blog38.fc2.com/blog-entry-78.html 季語は、俳句という遊びのルールだ。ほかに根拠はないと思う。サッカーは手を使わないと決めた、みたいなもので。季語というルールのもと、俳句は複雑化しおもしろくなったので、やめる必要もなく今に続いている。 以上引用。 ■ユースケさんの「季語とはマナーである。」という記事↓ http://blog.livedoor.jp/yusuke0524/archives/50545362.html 掠る、と宣言したとおり、直接言及しようというのではない。じゃ、始める。 季語をデバイスと捉えた私の記事は置いておいて、季語をルールと捉えることに異議はない。 季語に関するに限らず、俳句にはたくさんルールがある(定型も、大ルールのうちのひとつ)。こうしたルールについて、個人的なことを言えば、大好き!(ここ乙女のように) さまざまなルールのおかげで、「俳句は俳句である」。俳句に俳句のルールがなければ、何物でもない。単なる短いセンテンスである。これは単に論理的に。そんなこんなで、俳句を愛する私は、俳句のルールを愛する。当然である。ルールなくして、俳句への愛はない。 ただ、俳句にまつわるさまざまなルールを守るか破るかは、こっちの勝手である。 ところで、俳句は、ボクシングかプロレスか? 俳句はプロレスだと思う。理由を説明するのはめんどうだ(気が向いたら、また書こう)。それについては、ロラン・バルト『神話作用』(現代思潮新社)所収の「レッスルする世界」を参照。この翻訳本、訳文はよろしくない。書籍自体、抄訳という欠点もある。フランス語の読める人は、Mythologies, Roland Barthes. Ed. du Seuil, 1957 を。もっとも、ボクシングはかつてのボクシングではなくなってしまったが、それは今夜の話題とは無関係。 プロレスには、ルールが必要だ。プロレスにルールがなければ、敬愛する上田馬之助(光栄にも私は誕生日が同じ)は存在しなかった。「反則」をプレースタイルとするすべてのレスラーは、ルールによって輝く。 そんなこんなで、ルール、大好きざんす。 で、もう一度言うが、ルールを守るか、破るかは、プレーヤー自身が決めることなのだ。ごくごく当たり前のこととして。 付言するに、例えば、「ルールは守るもの」という妄信から脱することのできない、どん百姓(ピー、不適切な発言です)は、俳句になど手を染めるべきではない。自分の周り1メートル四方の平穏だけを願って、健全に生きるべきだろう。
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