りクルート

もエラくなったものだ。神戸女学院に出かけていってプレゼンをかましている

2、3年前だったか、某地味な国立大学で広報誌をつくるという話が持ち上がった。独立行政法人化に向かって、大学事務も教員も何かしなくちゃいけないが何していいかわからんという状態で、とりあえず大学案内とは別に広報誌を定期刊行しようという話になったらしい。

りクルートが企画をもってきてプレゼン。ところが「たのしいキャンパスライフゥ~」のような小学生ノリで、国立大学の先生たちを仰天させてしまった。ふつうなら「帰ってよし。二度と来ないでね」で終わるところだが、大学の先生は穢れを知らない、すなわち世間を知らないところがあるから、りクルートが申し述べた企画のあまりの馬鹿さ加減にあきれる一方で、独立行政法人ともなれば、こうゆうふうに世の中に迎合せねばならんのかという不安も残った。そこで、私のところへ相談と相成った。とこう書くと、私がエラい人みたいだ。えっへん。いやいや、そうではない。行きがかりというか手近というか、ご近所だったのだ。

商学部のバリバリ若手教授や教務課の方のお話を聞いて、ふむふむ、なるほど、りクルート様は巨大な勘違いをされているようです、できたてホヤホヤ数年で潰れるかもしれぬカタカナ大学様と、仮にも私たちが生まれるずっと昔から操業を続けておられる国立大学様とを同様に扱うなんて、おもしろすぎます。大笑いです。そんなことを申し上げて、広報誌というなら、こうした感じでつくられてはいかがでしょうとご提案。それからなんだかんだあって、いわゆるコンペとなった(その節はお世話になりました、六番町さん)。

りクルート、学生サークルみたいな若者たち(得体知れず)、そして私ども、という世にも奇怪な3者によるコンペ。ところが、あろうことか、私どもの提案さしあげた線(いわゆるコンセプト)を教務課が他2者ににオリエンテーションしちまった。つまりりクルートには「こないだ持ってきたみたいなバカ企画じゃダメです。この線でお願いします」とご丁寧に教示したわけである。そんなのアリか。だが、こういうことは広告業界ではよく起きるらしい。私が甘かった。

コンセプトを共通させたら、見積もりの値引き・付加価値合戦になる。りクルート様はその面では泣く子も黙らせるほどの強者ぶりを発揮なさる。ちょっと負け惜しみっぽくて我ながら醜いが、結果、コンペを勝ち抜いたのはリクルート。大笑い企画の大笑いりクルートに敗れた私は、大笑い以下か。納得できなかったが、これも世の中であると納得。そんなことがあったことも忘れていた。

それが2、3年たつと「大学関連系のシンクタンク」なども取り揃えたか。ふうんエラくなったものだなあ、つくづく。
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by tenki00 | 2005-04-30 18:40 | pastime
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