情報誌の情報

やっぱり自分の足で確かめるしかない。と吾郎さんもおっしゃっている。

いや、その、食べ物屋のこと。

食べ物屋を紹介した情報誌がある。またインターネットにも、食べ物屋を紹介したり評価したりするサイトがある。どっちも見たことがなかったが、アルバイトさんが、その手のことにものすごいエネルギーを注ぎ込む人で、その影響というのではないが、『散歩の達人・立川国立』とか食べ物屋サイトをふむふむと見たりしたわけです。でもね、あんまり、というか、まったくアテにならない。「いい」とかと書いてあるんだけど、ぜんぜんダメなことはとっくに知っていたり、知らないとこだから行ってみたら、「思いっきりダメ」。そんなことが多すぎる。アテにするほうがおかしいのかもしれないが、それにしても、だ。

タウン情報誌を作っている編集プロダクションでがんばっている若い女の子たち(ライターさん)を見ていると、昼も夜もカップ麺やらコンビニ弁当。それで、食べ物屋に取材に行けば、なんだって美味しく感じるわな、などと納得したことがある。と、そんなことより、そもそも「まずい」という記事をわざわざ載せることはあり得ないので、情報誌の情報は、使えないのが当たり前なのだった。

じゃあ、投票式だと、どうだろう? 食べに行った人が感想や点数を書き込むサイトがある。国立の店はどうかな?と覗いてみると、学生さんが、「ここの蕎麦を食べたら、学食の蕎麦は食べられません!」などとコメントしてたりして、そうとうに凄いというか、じつに微笑ましい。うん、たしかにそうだろうし、おいしい蕎麦屋だと思うけど、情報という意味では、なにか間違っているという気がする。

こうした雑誌やサイトがアテにならないと思う根拠がもうひとつある。ふだん昼御飯でお世話になっている中華屋さん(私たちは「おっちゃんの店」と呼んでいる)や洋食屋さんは、その手の雑誌やサイトには載らない。私の舌がこえているとは絶対に言わないが、「二度と行かない」とyuki氏と私が口を揃えるイタリア料理店が好意的に紹介される一方で、月に何度もお世話になりつづけ、それでも飽きない、おっちゃんたちの優良店が、その手の情報誌・情報サイトで紹介されることはない。地元の人が利用する店には、情報誌や情報サイトの目が向かないらしい。旨い店は(特に、国立みたいな田舎では)情報誌じゃわからない。

付記;
外食をしていると、気づくことがある。新しく開業したイタリア料理店、それも、入ってきた客に向かって店員がイタリア語で叫ぶような店が、危ない率、高い。インテリアに凝ったおしゃれっぽい割烹も危ない。見かけばかりの、ひどい素人料理を食わされる確率がとても高い。あと、海外旅行好きが開いた無国籍/エスニック料理店、エコロジーおばはんの無農薬野菜etcを謳った健康食の店。どれも危ない。

というわけで、隅田川で、また立川で花火大会の催された今日、7月29日の10句ざんす。いつまで続ける気だ?と鬱陶しがられるなか。

幸せは歩いてこない冷蔵庫
多摩川の土手の真上の旱星
朝顔がしぼむ時空をねぢまげて
「やまもと」と言つてるやうな鮴の口
玄関にふしぎなものが梅雨の明け
玄関にふしぎなひとが盂蘭盆会
理科室で涼んでをりぬ理科教師
性愛の股間を隠す水中花
こつこつと音するあれは金亀子
三日月のきれいな晩の遠花火
[PR]
by tenki00 | 2006-07-29 23:35 | pastime
<< 句会中止のお知らせ 虚子の魔法 >>