俳句漫遊記83 関西

  喇叭吹くほど怒ったあとの冷奴  三宅やよい

『玩具帳』(蝸牛新社・7つの帆コレクション②・2000年)より。

プーッっと大きく喇叭を鳴らすような怒り方? あはは。そのあとは、まあひとつ、冷奴でも。

三宅やよいさんは、私と年齢がタメである。神戸生まれで、いまは東京暮らし。豆の木の句会でお目にかかるやよいさんは、バリバリの関西弁である。私の関西弁は、バリバリといえるほどの威勢はなく、まあ、にちゃにちゃの関西弁というところか。

同年齢、関西文化圏を出自とすることなどもあって、やよいさんには、自分と非常に近しいものを感じている(やよいさんは迷惑だろうが)。つくる句は、いまのところ、似ているとはいえない。でも、やよいさんの句のなかに流れる関西成分をとても親しく感じ、自分の句にも、同根の関西成分が含有されていると信じている。

『玩具帳』は6年前発行の第1句集。いまはまた違う局面の句作が繰り広げられているにちがいないが、昨年だったか、この句集をいただいて、何度か親しく読ませていただいた。何句か気儘に。

d0022722_11535071.jpg  日だまりの猫の生まれは東海道 三宅やよい(以下同)
  夏の句も皇帝の塔も未完成
  床屋には剃刀 私には二月
  おまわりがおまわり連れて桃の道
  桜咲きチリリチリリと鳴る京都


「おまわり」呼ばわりは、こっちの人(関東の人ね、為念)にはなかなかできない。京都をこなんふうに詠めるのは、京都以外の関西なのだ。

やよいさんの句をすべて「関西」というキーワードで括ろうというのではないよ、この記事は。そこのところ誤解なきよう。
[PR]
by tenki00 | 2006-07-07 19:03 | haiku-manyuuki
<< 中田引退に沸いているが 現代俳句≠現代+俳句 >>