凍蝶から揚羽へ 鴇田智哉(1)

  凍蝶の模様が水の面になりぬ   鴇田智哉

  水面から剥がれてゆきし揚羽かな   鴇田智哉


篠さんに借してもらった鴇田智哉『こゑふたつ』、おもろくっておもしろくって、にこにこしながらページをめくった。

掲句、上はp13、下はp129。ページの離れたところに収められている。見立ても、こんな感じに上等だと、微妙な興趣がある。下の句は、見立てから微妙に「剥がれて」いる感じも漂う。

この人の大きな魅力は、ちょっと独特の、誰もいない場所から、俳句を、またモノを見ているように思えるような句だ。その意味で、この2句は、比較的、ほかの俳人と地平のつながったところにある句と思う。もっと、この人独特の句があると思う。また気が向いたら取り上げることにする。
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by tenki00 | 2006-01-30 09:01 | haiku-manyuuki
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