昼の途中まで犬のように労働。百句会に行くか行かぬか迷うが、行ってしまえ!と仕事場を出る。遅れて到着。もうお題が10題出ている。「農」「二」「噛む」「迷」「箒」「竹」「殺」「盆栽」「割」「ドイツ」。いやに漢字一字のお題が多い。どうしちゃったの?百句会。以前は、もっと長くてどうしようもない(ねじ伏せるのに苦労する)お題が多かったのに。これじゃあどこにでもある、ただの題詠でしょ?…と毒づいている暇があったら句をつくれ!ってことで捻る。
色変へぬ松のりつぱな農家かな 貧農のテレビのそばの冬薔薇 山火事の二つ程良く隔たりぬ 極月や歯車を噛む小歯車 荒星やなにかとすぐに噛む女 去年今年もう迷子とは言へぬ齢 貧乏の屋根屋根冬の帚星 箒もつ小指の立ちて冬牡丹 うしとらの方へ倒れし火吹竹 茶の花や竹輪の穴のやうな過去 誤字ひとつひとつ殺して哲郎忌 盆栽のほかは知らずに団子虫 盆栽を頭にのせた人ばかり ややこしくなつたら鶴が割つて入る 浄しこの夜の乾けるドイツ菓子 寒禽を殺めるときのドイツ式 帰りのラーメン屋で、このブログを読んでくれている句友が、最近の私を心配してくれる。以前の私から変化があるらしい。でも、自分じゃわからん。どんな変な方向へ向かっているのだろうか。「あめを」と「てんき」でそれぞれ、いわゆるキャラが立ち始め、昔の私を知っている人は、私がどこか別のところに向かっているのを感じ、心配してしまうのだという。私も不安。例えば、句をつくるとき、はっきりと、「てんき」と「あめを」は別路線をとりはじめている。「てんき」は、腑に落ちる句から離れたい。「あめを」は、俳句なんて腑に落ちれば充分と考える。今日の百句会でつくった句は、どちらかといえば「あめを」の路線だ。腑に落ちない句は、題詠即吟は無理。腑に落ちない句は、なかなかできない。時間もかかる。しかも成功率は、腑に落ちる句よりもさらに低い。なのに、「腑に落ちる句ではもう楽しめない」と強く思う「てんき」が確実に存在する。ただ俳句で暇を潰すだけの話なのに難儀なことだ。
by tenki00
| 2005-12-18 02:23
| tenki-ku
|
最新の記事
LINKAGE
カテゴリ
全体 haiku ameo & tenki haiku-manyuuki tenki-ku pastime kasen hai-zukan sampo haiku no fushigi memo etc book 未分類 以前の記事
2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 09月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||