一の酉

武田麟太郎の「一の酉」を読んだのは東京に出てきてまもなくの頃だったので、どんな話だったかもうあらかた忘れたが、「マイナーメッチェン」、訳すと「小娘」という一語を憶えているような、他のものとこんがらがっているような、もうそれも定かではなく、それでも、この古い東京の雰囲気を醸す「一の酉」は、小娘とともに私の中に長いこと存在している。

ところで、「一の酉」という言い方は、この小説をきっかけに定着したもので、もともと「初酉」「二の酉」「三の酉」はあっても「一の酉」という言い方はなかったという話を、別のもので読んだ記憶がある。そのへんのこと、ご存じの方はいらっしゃるだろうか。
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by tenki00 | 2005-11-10 09:23 | pastime
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