切片

ある一部だけが、気になったり、意識に残ったりする。例えば、Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band というビートルズの曲を聴くと、The one and only Billy Shears という歌詞(つまりバンドのスター、ビリー・シアーズを紹介するMCの科白なわけだが)の Billy Shears という部分だけ、私の耳や脳に際だって響く。これはむかしこの曲をはじめて聴いたときから変わらない。といっても、歌詞の字句を知ったのはのちのちのことで、当時は「わなわな・びりー・しーず」としか聞こえなかった。

何か楽しいことが始まる。その象徴的な響きというか呪文のように、この Billy Shears は響き続ける。 

世界(cosmo)とトータルに関わるということはまったくなくて、接点は切片。ある切片に触れて、ぴりぴりっと微かな火花が散るように、感応する。でも、それは部分的に関わるというのとは少し違って、切片に触れて、世界の全体と交感するのだろう。世界はいつでも、切片であると同時に全体なのだ。

というと、なんだかふわふわした話になってしまうが、ま、そういう感じ。

あ、Sgt. Pepper's~ はビートルズのCDを、いま聴いているわけではなくて、ジミ・ヘンドリックスのライブ(ワイト島)を聴いているのであった。ジミヘンの歌でも、 Billy Shears の事情は変わらない。そこだけ特別なもののように響いてくる。

というわけでCDを聞きながら、決算作業(半期じゃなくてウチは9月締め)。昨日、800p入稿と350p初校戻し(山本星人に多謝!)を終えて、やっと決算に手を付けたが、これがまあなかなか終わらない土曜の午後。こういう日は雨がいい。
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by tenki00 | 2005-10-22 13:53 | pastime
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