キスする感じかな家人刈る芒 井口吾郎
ブログ「死んだら談志」開設記念というわけでもないのだが、ともかく、キスと芒。取り合わせの妙とだけ言って、感想などは回避。まあ、芒を刈るその景の距離感とキスの距離感(のなさ)の対照やら、キスと芒のブツとしてのテクスチャの対照やら、いろんなめくるめく衝撃があるわけだけど、それにしてもねえ。
発表はかなり古く、99年10月9日。
ファクス時代のオクンチ句会第38回に登場。吾郎回文の中では初期に属する。
んんん、なんでこんなにおもしろいのかね、この句。それがわからないから、何年たって読んでもおもしろいのだろう。
井口吾郎回文句集『死んだら談志』にも所収。
余談:吾郎さんのブログ、写真がえれえ良いんだけど?