観くらべ 第13番 文明の衝突

予約したDVDをTSUTAYAが2本ずつ郵送で送ってくれるサービス。その2本に勝ち負けを付けるという、ヘンテコリンなシリーズの第13弾。

キック・アス マシュー・ヴォーン監督/2010年/アメリカ・イギリス



チャドルと生きる ジャファール・パナヒ監督/2000年/イラン



「キック・アス」の評判は少し耳に入っていましたが、アmッリカンコミック・ヒーローの「パロディ」という、その部分を濃いめに受け取っていたので、まあ、そのうち観よう、という感じでした。

ところが、これ、最高。文句の付けようのない80点満点の娯楽アクション(この手の映画は満点が80点)。

大きな構成としては、2本の軸。ヒーローに憧れて実際にやってみちゃったギーク(オタク)の高校生。これが1本の軸で、現実からファンタジーへのアプローチ。もうひとつの軸が、復讐に燃える元警官の父と娘(11歳?)。こちらはファンタジーを地で暮らす、って、それこそがあり得ないファンタジー的な登場人物。この2つの軸が交わる。

見せ場は、少女のヒットガールが、悪者を殺しまくるファイトシーンの数々でしょうか。

まあ、しかし、殺す殺す。それもかなりリアル。脳漿、飛びます。ところが残酷さ・陰惨さはなく、爽快。

サウンドトラックは、終始、ニコニコしてしまいます。で、ラスト近くのプレスリー「An American Trilogy」では大笑いを突き抜けて、天国的。



「チャドルと生きる」は、「オフサイド・ガール」がおもしろかったジャファール・パナヒ監督作品。

イスラム世界(イラン)での女性の生き難さを描いて、良質・良心的。小さな物語が連なっていくオムニバス的な構成ですが、その繋ぎ方に気がきいています。

でも、ちょっと退屈。スペクタクルや奇譚を期待するのではないのですが、物語の核、みたいなものが欲しいところ。その社会で女性が暮らしていくことの困難さは、頭で理解できても、浅薄な想像に過ぎず、そのへんのこちら(観る私)の問題が大きいのかもしれません。

というわけで、今回は、「キック・アス」の勝ち



しかし、今回は組み合わせが奇妙すぎて、比べることにあまり意味がないかも。ま、それは折り込み済みの奇妙な企画なので。

英米のオタク若者文化 対 イスラム社会の女性の禍福。これは、もう無理がある比較です。


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by tenki00 | 2012-06-20 22:00 | pastime
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