ひりひり感

『豆の木』第16号(2012年4月21日)より。

  ひりひりと蚯蚓の一日はじまりぬ  月野ぽぽな

土を掘り返されて鍬の刃で体がまっぷたつになってしまうかもしれず、国道を渡ろうとして途中で力尽き干からびてしまうかもしれず、あるいは平穏に日暮れを迎えるかもしれず。これから始まる蚯蚓の一日がどうなることやら、蚯蚓自身にも私たちにもわからない。一日一日が切実。

私たちの日々もまた纏っている「ひりひり感」は、しかしそのことを忘れがちで、蚯蚓という他者(私たちとの距離感)を通してこそ思い出されるものかもしれません。


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by tenki00 | 2012-06-07 12:00 | haiku-manyuuki
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