とてもモンドな

とれもんどサモさらうんど木は曇る  T & lamp

『彼方からの手紙』第4号より。「T & lamp」は鴇田智哉と乱父のユニット(デュオ)。乱父については、以下の記事を参照。

鴇田智哉・俳句とは何だろう
拙記事・乱父とユビュ親爺

とれもんど~の句は、ここまで来ると、もう「音」というか「音楽」というか。

ただし、それにしても表記(ひらがな・カタカナ・漢字)が、この句の「音」の組成に(楽譜の指示記号のように)大きく寄与していることは興味深い。

この句、全8句から成る連作の一句なのですが、例えば、《しらぎれる吹いきゃらもんを飛ばらもん》などは、方言ぽくもあり、したがって土俗的なメロディに聞こえる。《たらも屋の奥の方から和金が出るわ》などは、意味がまだわずかに残り、ちょっと毛呂篤っぽくもある。

掲句のとれもんど~は、比較的バタ臭く、80年代ヨーロッパのオルタナティヴ・ロックのようなのですね。

もんど~、もんど~。

非常に、もんど。とても、もんど。

てなわけで、モンドな一句ともいえます(モンドという概念は、こちらを参照)。

と同時に、「木は曇る」に、「こゑふたつ」の頃の鴇田智哉の香りが漂い、オールドファン(例えば私)にも受容しやすい一句ではないでしょうか。


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by tenki00 | 2012-05-19 20:00 | haiku-manyuuki
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