観くらべ 第8番 人として

予約したDVDをTSUTAYAが2本ずつ郵送で送ってくれるサービス。その2本に勝ち負けを付けるという、ヘンテコリンなシリーズの第8弾。

左持

二十日鼠と人間 (ゲイリー・シニーズ監督/1992年)



ニュースの天才 (ビリー・レイ監督/2003年)


「二十日鼠と人間」はスタインベックの同名小説(Of Mice and Men)の映画化。農場で働く季節労働者のコンビ。かたわれの知的障害者を演じるジョン・マルコヴィッチは上手。観客に答えではなく問いを投げて寄越す映画。農村風景が美しい。と、まあ、すべてがちゃんとしている。

「ニュースの天才」は、米国の一流雑誌の若い記者が、功名心から記事を捏造する、その顛末。実話を忠実にたどったっぽく、観ていてリアル。

3.11以降、ジャーナリストが善意か悪意か、意識的には無意識にか、デマを流すという事実をいろいろなかたちで目にした。その流れで、どなたかがこの映画を紹介していた。

この2本、普通に考えれば、佳品としてどこでも通用する左(鼠~)勝となるが、あまりにきちんと正しい作りで、となると、ちょっとひねくれたくなる。

「ニュース~」は手堅く見せて、じゅうぶんに楽しめるが(随所に上手)、「ほぉ~」と感心する箇所はあまりない。よって引き分け。


しかし、なんですな、誠実に心優しく、また高潔に生きている貧しい2人が(フィクションとはいえ)なんともやるせない悲劇的結末を迎え、一方、大学出の、しょうもない野心家がクソみたいなことやらかしても(こちらは実話)、破滅もなく(きっとそこそこ裕福に)暮らしていける、というのは、やりきれませんな。それが世の中、とはいえ、ね。





記事捏造とは少し違うが、3.11以降のデマ(大量)についてのまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2133138688231910701


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by tenki00 | 2012-03-11 20:00 | pastime
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