「J・エドガー」と「ドラゴン・タトゥーの女」

最近(というか、このところ)観た映画2本について。

J・エドガー (クリント・イーストウッド監督/2011年)

FBI長官のジョン・エドガー・フーヴァー)の伝記映画。ポイントは、おじいさんとおじいさんのBL(ボーイズラヴ)。副長官クライド・トルソン演じる、とんでもなく美しい男、アーミー・ハマーと、「美しい男」としての勝負からは降りた感のあるレオナルド・ディカプリオの絡みは、役が老いるほどリアル(特殊メイクやりすぎ?)。

観ていておもしろくないわけでは全然ないものの、「いまひとつ」感は、ひとつには私ども日本人にはフーヴァー長官の神話性が希薄なこと、もうひとつには、つい2~3年前に「グラン・トリノ」「インビクタス/負けざる者たち」という神がかり的名作2連チャンを放ったイーストウッド監督の、「ヒアアフター」を挟んでの新作ということで、期待のハードルがすごく上がってしまっていたこと。

地震・津波のせいで上映期間が短かったこともあって見逃した「ヒアアフター」はDVDで借りることにします。


ドラゴン・タトゥーの女 (デヴィッド・フィンチャー監督/2011年)

おもしろかった。導入の「移民の歌」で、もう気分は高まりまくりでした。でも、「これをここでそんなにじっくり展開するか?」という箇所もあって、ちょっと長い(158分)。

ルーニー・マーラは、フィンチャー監督前作の「ソーシャル・ネットワーク」で主人公の恋人役だった女優なのですね。同じ人とは思えない。すごい。

竜のタトゥーだわ精神病院経験はあるわの、ややこしい感じの、このヒロイン像、かなり魅力的で、しかし、結局、ものすごく「仕事ができる人」ということで、こんなに情報処理能力の高い23歳なら、どの企業も欲しいだろうなあ、と。

ミステリーなのですが、「ダ・イ・ド・ン・デ・ン・ガ・エ・シ~!」という広告の打ち方もしていないし、映画もそうではない(ドヤ顔がない)。映画で「どんでん返し」を売りにすると、だいたい不評を買う。ひねくれた客は多い(ミステリーファンとか特に)、「え? ラスト、予想つくでしょ?」と鼻で嗤われるパターン(「シャッター・アイランド」が典型例)。「展開が見えた」と、鬼の首でも取ったかのように言う人は多いから。

それと余談というか一般的な話だが、このところのアクション映画やミステリー映画を観ていて思うのは、「ハッカー最強」あるいは「何かやるのにハッカー不可欠」ということ。実際にそんなに全能のハッカーなんているのでしょうか?とも思うが、とにかくハッカーなくては、何も事が運ばない。現実世界がそれくらいサイバー化しているのかもしれません。


それでは、あえてオリジナルの「移民の歌」を。


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by tenki00 | 2012-03-08 20:00 | pastime
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