好き句65 松岡耕作

海も故郷泳ぎ疲れてなお泳ぐ  松岡耕作

句集『転がる桃』をいただいた。まだぜんぶは読んでいないが、ぱっとめくったところに気持ちのいい一句があった。けれんみに飽きるときもある。こういう句は、文句なく気持ちがいい。

晩夏という季語を使うべき時季なんだろうが、まだ暑い。でも、海の季節はもう終わりだ。瀬戸内海では、盆を過ぎると、フカが出ると言われた。山口の海、8月下旬に泳いだときは水母だらけだった。

松岡さんは、福岡の人。麦の会で御名前はよく存じ上げているが、経歴(警察官)は知らなかった。屈強な男のからだが「泳ぐ」。その景を想像すると、気持ちの良さがぐんと増す。

『転がる桃』(文学の森2005年7月)所収
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by tenki00 | 2005-08-15 19:21 | haiku-manyuuki
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