あめを:よお!
てんき:おっ、久しぶり。どうした? あめを:うん。おしゃべりでもしようかと。 てんき:暇な奴っちゃなあ。 あめを:そうでもないんだが、こんな趣向もたまにはいいだろ? このあいだブログで書いてた戦争や原爆の俳句の件。あれ、もうすこし詳しく聞かせてもらおうかな。 てんき:ふむふむ。補足説明は必要かもしれん。 あめを:8月になると、ウジがわくようにうじゃうじゃ出てくる……といった筆致だったか。 てんき:そんな書き方はしてないぞ。けど、まあ、「なんだかなあ」とは思う。 あめを:峠谷さんもブログでその手のことを書いていた。 てんき:読んだよ。「この時期に、やたらと反戦・反核俳句が出てくるのは、なんとも、うんざり」というやつだろう? コメントも残してきたけど、記事は削除されてた。「暴言だ!」という指摘があったので、峠谷さん自身が削除したんだと。 あめを:暴言→クレーム→削除、というのは「峠谷研究所」の恒例行事みたいなものだ。 てんき:ここは、クレームさえ来ない。 あめを:嗤ってるだけ、ということだな。民衆とは、冷酷なものなのだ。 てんき:峠谷さんのブログ、読みたいと思ったときは、すでに削除の後で、想像が膨らむ。野次馬根性だけど、読者としては欲求不満。満たされないから、よけい読みたくなる。でもね、削除前の暴言記事というのをタイミング良く読めた試しがない。毎日のぞいているわけではないけど、とにかく、タイミングの悪いことに、ことごとく「削除後」なんだ。暴言なんて最初からなかったんじゃないの?と思ってしまうくらい(笑) あめを:峠谷さんの狂言?(笑) それだと書き手として、周到。かなりの技術だ。それはともかくとして、過剰反応気味ではあるな。自分を追い込むのがお好きなようだ。 てんき:「平成のマゾッホ男爵」と命名した。 あめを:たしかに、あの自虐ネタは、今風に軽くはない。貴族的な退廃感がある。 てんき:社会的マゾヒズムなんだ。社会的な存在としての自分を追い込んでいく。 あめを:だから、性的には、極度のサディズムだったりする(笑)。 てんき:おいおい。勝手に決めてつけていいのか。 あめを:一般論からの類推。類推。愛想のいい小児科医や温厚な銀行員が、家に帰ると、嫁さんに暴力を振るうというのはよくある話。これはもちろん、峠谷さんのことではない。 てんき:当たり前だ。ところで、削除前の記事の内容は、もう知るよしがないんだけど……。 あめを:誰か、教えてくれないかなあ。コピーしている人いるんじゃないか。 てんき:それよりも「暴言だ」と言ってよこした人のほうが興味深い。 あめを:実在するとしたら、な。 てんき:市民運動家みたいな俳人? あめを:あるいは戦争で恋人を亡くして、いまも独身を守っている俳人? てんき:おい。そっちの方向に行くな。頼むから。 あめを:暴言だというメールが来るか? 妄言と言われるよりはいいと思うけど。それに、そんなメールが来たら、オイシイはず。どうせブログのネタにするんだろ? てんき:うん、する。する。即刻する。 あめを:テーマが峠谷さんに変わっちゃった。話を戻す必要もないんだけど、ケリをつけて戻そうか。 てんき:結論は、峠谷さん、がんばれ! あめを:削除する前に、その記事、メールでよこせ! てんき:まあ、そんなところか。 あめを:話をほんとに戻そう。峠谷さんは、反戦俳句・反核俳句の作り手を「偽善」とおっしゃっている。だから、うんざりなのだと。キミも、そのへんは同じ? てんき:ちょっと違う。「偽善」という言葉はふだんから使わない。物事をそういう切り取り方はしないんだ。「偽善だ」という糾弾は、言外に「真の善」を強要している。強要まで行かなくとも、期待はしている。言い換えれば、「偽善だ」と言う人の内部には、善と悪の二項対立が判然としている。道徳的に堅固な枠組みがある。でも、それって、どうなのかなあという感じが、どうしてもしてしまう。 あめを:なるほど。 てんき:それと、反戦・反核俳句という言い方も、まあ簡単に言ってしまえばそうなんだけど、ちょっと違う。「反対」というスタンスよりも、テーマとして扱うこと自体に抵抗がある。 あめを:そんなに嫌? 目を向けなければいんじゃないの? 関心のない句は、他にもたくさんあるでしょう? いちいち反応するのがおかしいと思うけど。 てんき:それはある程度正しい。他人様が何をしようが、他人様の問題だからね。でもね、「ちょっと待て」という感じはする。これは記事に書いたことだけど、「戦争」というテーマを情緒で扱うべきではない、というのが、私の中にあってね。これは珍しく明確な意思なんだ。 あめを:「べき」論? おかしいじゃないか。俳句に「べき」論を持ち込むのは嫌いなはずでしょう? 俳句は「なんでもアリ」と、ふだんから言ってるのに? てんき:ううむ。そのへんを衝かれるとツラい。戦争というテーマに気構えてしまっているのかもしれない。これは俳句観というより、戦争観の問題かもしれない。 あめを:なるほど。話が込み入ってきそうだ。今回は、これくらいにして、次回に回そうか。情緒、つまり気持ちだな、それと戦争の関係について。これが次回のテーマだ。 てんき:まあ、どんなことがしゃべれるか。わからないけど。 あめを:それにしても暑い。 てんき:ああ、夜になっても蒸す。おっ、そうそう。郵政民営化法案否決。解散総選挙。か。 あめを:郵便局ねえ。どうでもいい。とりあえず、郵便夫諸君は、郵便を無事届けてくれれば、それでいい。中身を抜きとったりせずに、な。 てんき:誤配も多い。 あめを:まあ、小さな望みだ。じゃ、また。近いうちに来るわ。 てんき:ちょっと待った。帰る前に、これ。人気blogランキング クリック、クリックゥ~。 あめを:バカだろ? じゃ、な。
by tenki00
| 2005-08-08 23:39
| ameo & tenki
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