優勝?

野球帽のちょっと横になった感じがとてもかわいいクルーンのことを記事にしたあと、ふと思いつき、ドラゴンズ応援ブログにトラックバックしてみた。検索で探り出し、2、3、トラックバック。すると、1時間も置かずに、トラックバックが数本返ってきた。面白い。さすが名古屋人。勤勉。

あまりに反応がいいので、ときどき、ドラゴンズをいじることにする。

ドラゴンズ関係のブログを見て思ったのは、強烈な「優勝」臭である。優勝という二文字がやたら目立つ。去年、リーグ優勝で、今年、まだ優勝の目があるので、いたしかたない。だが、一般に、「優勝」などを口にしたり望んだりするのは、きわめて品性を欠く観戦スタンスである。

そらまあ、優勝して、悪いことはないが、優勝しなくても悪いことはない。愛すべきチームかどうか、見るに足るゲーム(悲惨な敗北も含め)をしているかどうか。これが問題だろう。「勝てばいい」などという心性は、簡単にいえば「下品なお子ちゃまの心性」というべき。しかも、贔屓のチームの勝利や優勝への過度の固執を目にすると、ふうむ、この人、よほど負けてばかりの日常なのであろうと、お悔やみ申し上げてしまう。

ジャイアンツファンが惨めであるのは、ジャイアンツが勝てないことが理由なのではない。勝利や優勝以外に価値を見いだせない。その一点で陰惨なのだ。その陰惨さの中に、ファンも球団もずっぽりはまっている。「常勝を強いられる」と大間抜けにも誇らしげに語られるが、「常勝」という言葉の下品さが理解できないで、これまで来たのだ。

内容を問わず、過程を無視した勝利への渇望は、醜い。むかしむかし、見るからになりふりかまわぬ(捨て牌やらタイミングがまるでなってない)リーチ(立直)を、私と私の友人たちは、「百姓リーチ」と蔑んだ。お百姓さん蔑視と誤解される恐れがあるが、無知な大学生の言ったことだ。許されよ。

つまり、何が醜く、何が無粋なのかといえば、「優=勝・劣=敗」という貧相な思想だ。勝つことだけが望み、とは、あまりに貧乏くさい。

負けようが勝とうが、瞬間瞬間にコクがある。ただ愛することに価値を見いだせる。たとえば、このブログ、「自称阪神タイガース評論家」のこんな心境、こんなスタンスがよい。同感である。藤川の直球は、たとえホームランされようが、それによって負けようが、その負けによって優勝を逃そうが、価値を失うことはない。それほどに美しい直球である。

野球ファンとか世の中やら。頼むから、優勝とか勝利とか、そんな無粋で下品な事柄を、前面に押し立てるな。これ、阪神ファンも同じネ。


で、順位は? 大変動の兆しなのだが…。人気blogランキング
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by tenki00 | 2005-08-07 02:24 | pastime
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