『鏡』第2号と『月天』第11号が出ました。
それぞれ、「上京悲話」14句、「そのあたり」20句を載せてもらってます。『月天』にはまた、振り子さんの俳句について小文を書いています。
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『鏡』は八田木枯さんを囲んで、といった体の俳誌。一方、『月天』は佐山哲郎さんが同人代表で同人最年長(と思しき)は斉田仁さん。私としてはやはり、木枯さん、仁さんの句をまず拝読するわけですが、
戦争が来るぞ白蚊帳まくしあげ 八田木枯(「六十六年目の夏」14句より)
青蚊帳を吊り大東亜共栄圏 斉田仁(「激痛」20句より)
蚊帳と太平洋戦争とが結びつく。この2句を同時期に目にしたのは偶然でも、その連関は偶然ではないような気がします。
なお、木枯さんは1925年伊勢生まれ。仁さんは1937年上州生まれ。
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『鏡』『月天』とも僅かながら残部あります。ご興味の方にはお送りします。ご連絡を。
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『鏡』は残部ナシとなりました。2011-10-2 23:17
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