好き句64 鈴木清

熊撃ちしことなど履歴書には書かぬ   鈴木 清

秋田の鈴木清さん(もう亡くなられた)の句集『朱碗』(をくりかえし読んでいる。面白い。気持ちがいい。俳句はやはり句集で読むのがいちばん、とつねづね思っているが、あらためてそれを実感する。

昭和23年から平成5年と長い期間の句が収められている。長いキャリアの俳人の多くに言えることだが、年を召されるほどに、句が面白くなってくる。

観る魚と食うだけの魚雪が降る   鈴木 清(以下同)
梟や闇のどこかが破れ居て
鶏威す三尺ほどの嚔して
灼くる屋根塗る股ぐらに揺るるもの
斌雄の忌雛の器で少し酔う
クロッカス晴れとも言うか病者の屁
桃月夜眉描くため眉を消す
減れば足す老人の日の水枕
胎内を赤く灯して白鳥来



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by tenki00 | 2005-08-04 14:26 | haiku-manyuuki
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