月蝕

硬質の韻律が支える美しい景色。

  月蝕や背を割って飛ぶ黄金虫  綾野南志

調べ・リズムがたいせつです。意味よりも先にそれがある。


掲句は『烏兎怱怱(うとそうそう)』(2011年8月・本阿弥書店)より。

先の句はいくぶん耽美的ですが、句集全体は、そうでもありません。骨太な句、という印象です。ほかに何句か。

蔦が木を締めつけている寒気団

霧のなか富士の全量居座るか

人憎みおれば生き生き雪が降る

もう刻(とき)はゆっくり行かずクリスマス


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by tenki00 | 2011-09-22 21:56 | haiku-manyuuki
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