ジャケット

レコード(今ならCD)の中身を知らずにジャケットで判断して購入を決める「ジャケ買い」という言葉はかなり昔からあって、30年以上前にも、よく使っていた。といっても、貧乏な学生には、新譜をジャケ買いする余裕はない。中古レコードで、数百円の廉価なものを、たまにジャケ買いしていた。クレジットの記載などもあるが、そこまで読まなくても、絵面で音はだいたい想像がつく。一度、中古屋でふと、「手に取るレコードの中でいちばん、音が想像つかないものを買おう」と思い立ち、いろいろ物色したすえに、朱色のバックに金色のロバが描いてある(色の組み合わせは逆だったかもしれない)レコードを選んだ。クレジットは読まなかった。帰って聞いてみると、スラップハッピー(イギリスにそんなバンドがあったのだ)に近い人たちのレコードで、地味ながら、可愛らしくアヴァンギャルドな音だった。

ジャケ買いとは逆に、ジャケットを見て、買わない・聞かないというレコードもあった。リック・デリンジャーの「オール・アメリカン・ボーイ」というアルバムもそう。銀色の手袋でエレキギターを弾くこの人は、若い私には、勘弁してほしい感じで、タイトルも気恥ずかしかった。だから、聞かずじまい。ところが、最近、エドガー・ウィンターのライブビデオを見て、なぜかリック・デリンジャーのこのアルバムをCD再発で買ってしまった。聞いたとたん、あまりによくて、このところ毎日聞いている。ほんとに良いのだ。こんなジャケットでなければ、30年前に買って、人生が少し変わっていたかもしれない。

高校の頃は、ロックといっても渋めのものを好いていた。一種の背伸びともいえるが、気分がそうだった。イェー!という感じの青春(くすっ)ではなかったのだ。ライ・クーダーの1枚目から3枚目あたりも、そんな「渋め」に属するものだったが、ライ・クーダーというのは、そう考えると、芸歴が長い。新譜が出るたびに買い、そのたびに楽しませてもらっているが、最近、久しぶりの新譜が出て、山本星人が、新譜だというのに、インターネットで拾ってきてくれた。聞いてみると、ラテン成分がますます濃くなり、キップ・ハンラハンぽい局面もある。そういえば、キップ・ハンラハンも新譜が出た。買おうっと。


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by tenki00 | 2005-07-31 00:28 | pastime
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