お笑い芸人就職読本

お笑い芸人就職読本』はさっと読めて楽しい本。著者・増田晶文は『うまい日本酒はどこにある?』がとても面白かったノンフィクション作家。『お笑い~』はタイトルから無内容なガイド本を想像してしまいそうだが、ちゃんとしている。

中田ダイマル・ラケット、夢路いとし・喜味こいしあたりを、批評のリファレンスとしてカバーしていることに、まず安心感がある。実用としてこの本を買う人たち(お笑い芸人志望の若者たち)に、こうした先達への、いわゆるリスペクトがあるのかどうかは不明だが(あるような気がする)、やはりここを省いては語れない。ダイマル・ラケット、いとし・こいしは、いわばジョン・コルトレーン、マイルス・デイビスだからね。

落語の伝統的部分への言及が弱いのは、著者が大阪生まれだから、いたしかたがない。ただ、東の笑い・西の笑いという二元論については、ふだんから退屈にしか感じたことがなくて、この本でも、その部分がいちばん退屈だった。

これからお笑い芸人になりたいという俳人は少ないだろうが、電車の中の斜め読みにオススメ。

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by tenki00 | 2005-07-23 14:43 | pastime
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