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丸山進

週刊「川柳時評」の2011年4月2日土曜日の記事で丸山進という柳人を知る。2005年に『アルバトロス』(風媒社)という句集がある。

以下、ネットで拾って、好いた句。

2回転半でつまづくミズスマシ
電柱は精神力で立っている
鑑定をしてもやっぱり柿の種
こんにゃくの話せば長い回顧録
耐えているベルトの穴は楕円形
結論のところでかすれるボールペン
生き方を探求すればひもになる
父帰る多肉植物ぶら下げて
友達をある順番に並べてる
これがまあ進化してきた人の顔
追い詰められてブラジャーの真似をする
橋桁になぜ惚れたのか分からない
核の傘今朝も便器が暖かい
つまらない物を分母に持ってくる
折れてくれ折れ線グラフなのだから
彼岸過ぎ三遊間が空いている
旧石器時代のような愛し方
生きてればティッシュを呉れる人がいる

俳句と川柳と、少なくとも読者としての私が区別する理由など、どこにもないと、あらためて思った次第。




by tenki00 | 2011-04-03 12:57 | haiku
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