好きな季語は「牛蒡引く」

好きな季語は「牛蒡引く」です。俳句世間では、よく、好きな季語・きらいな季語を訊いたりします。それに答えるとすれば、「牛蒡引く」。

  昼は牛蒡引いて砂かけばばあかな  太田うさぎ

  「げげげ」10句より http://hw02.blogspot.com/2009/11/10.html

といっても、「牛蒡引く」で作ったことはあまりない。「牛蒡引く」という季語が好き、と言ってみたいだけかもしれません。

一方、「きらいな季語」を答えるのは難しいけれど、他人様の句を拝読していて、どうにも反応できない、つまらないと思う季語はあります。

「雪女」「雪女郎」です。

実在しないものだからといった理由からではありません(いようがいまいが、知ったこっちゃない)。

「雪女」の句のうち一定数は、雪のイメージからそのままというもの。ちょっと耽美的な感じが多いですかね。雪女によるドラマチック化というのは、いいんだろうけど、今さらの観は拭えません。

で、残りのほとんどは、これが問題なのですが、ゆるいジョーク、笑えない冗談で成り立っている。好みからすれば、諧謔のある句、笑える句は好きですが、どうにもこうにも「雪女」は笑えない。雪女に何かさせて、ほら、おもしろいだろ、って、それはない。

つくった本人は軽妙・飄逸なつもりかもしれませんが、楽屋で、おもしろくもない冗談を言い合い、笑い合っている感じで、つまらないのです。

俳句形式という前提、季語という参照は、安住するのにとてもラクチンで、それはそれで愛しているのですが、安住の具合というのがやはり問題なわけです。


あ、ちなみに、実際に牛蒡を引いたことはありません。




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by tenki00 | 2010-12-08 22:00 | haiku
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