句集を読むとき、お気に入りの句にチェックを入れるときの話です。
書き込みも付箋もせずに、読みながらノートに書き抜くという人ももちろんいらっしゃるでしょうし、ただ読むだけということもあるでしょう。 私は、付箋派です。 ちなみにこのところ句集用に愛用しているのは、幅7.5ミリ、長さ25ミリの、ちっちゃい付箋。 付箋のあと、礼状に書き抜いたり、ノートに書き抜いたりは、時と場合と句集によります。これぜんぶ、家のなかで話ですが、電車や外では句集を読まないので問題なし。 さて、むかし読んだ句集を読み返すと、当時の付箋がくっくいているわけで、たまに味わうのが、「なんで、こんな句に付箋を貼ってるんだ? 貼るならこっちでしょう?」という、過去の(そう遠い過去でもない)自分へのツッコミというか、反論。 むかし良いと思った句と、いま良いと思う句がまったく違うケースがある。自分の好みや判断は、どんどん変わっていくものなのかもしれませんが、半面、いつまで経っても初心者ということかもしれません。ちゃんとした俳人は、読みも、いっぽん、線が通ってないといけない。とりわけ選者などを引き受ける人が、そんなにコロコロと好みや規準が変わっていては、任は務まりません。 私の読みは「点」でしかないわけですが、しかし、俳句愛好者にとっては、それほど問題がない。そうとわかっていればいい。句について何かコメントするときは、「気まぐれな自分」というものをわかってさえいればいいのですから。 (そんな頼りないことなら、コメントしたり書いたりしなければいいじゃないか、という意見もありましょうが、ま、それはそれとして) 自分のなかで、いいとか悪いとか、おもしろいとかつまらないとか、断じてしまわないこと。つまり固定化しないこと。また、「評価」みたいな内容に陥らないこと。 例えば「週刊俳句」などに書いたりコメントしたりするときも、それを気をつけなくちゃ、と思っているのです。 ● ● ●
by tenki00
| 2010-11-29 21:09
| haiku
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